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TBSアンコール!特別展「世界遺産 ナスカ展ー地上絵ふたたび」

2008.2.5(TUE)-2.24(SUN)国立科学博物館

ナスカ展ツアー ―第一部「ナスカ - 砂漠のメッセージ」1〜4 ―

1.地上絵の謎

ナスカ文化最大の特徴である、「パンパ」と呼ばれる砂漠に描かれた、ジオグリフ、いわゆる地上絵は、大きく2つのタイプに分けられます。圧倒的に多いのは、三角形、縦長の台形、ジグザグの線、砂漠を横切って何kmにも続く直線で、もう一つが、動植物画で、それらが巨大なスケールで描かれています。
ここでは、地上絵に描かれているモチーフと同じ動植物が描かれた土器を紹介します。

2.アンデス地域文化

アンデス地域の特色と文化年表を紹介します。
→ここがバージョンアップ

3.プロローグ パラカス・ナスカ文化とは?土器の編年と様式の変化

ここでは、ナスカ文化の前身であるパラカス文化(紀元前900〜100年)から原(プロト)ナスカ期、ナスカ前期、中期、後期、移行期の土器の変化と、ナスカ文化の複雑な図像世界と、多彩色絵付けの高い技術水準を紹介します。
またこれらの遺物を制作しナスカの地上絵を描いたと思われる、ナスカ人の像を象徴的に紹介します。

4.自然の世界 陸・海・空の生き物たち

ナスカ人は、古代エジプト人と同じく、河谷の周囲に広がる乾燥した砂漠地帯で暮らしていました。東のアンデス山脈から流れる川の水量を予想することは困難で、鉄砲水、地震などの天災の不安が絶えず、作物にどの位の水を利用できるかが生存の鍵でした。
ナスカの社会では、人間とほかの生き物の間には超自然的なつながりがあり、命あるものは超自然的力を持つと考えられていました。そのため、キツネのような生き物は単に畑で見かける動物であるだけでなく、ネズミなど有害小動物を捕食してくれる、作物の良き守護神でもありました。
ここでは、陸・海・空の最強の生き物やナスカ人の日常生活を取り巻く動植物が描かれた土器を紹介します。

「人間型神話的存在の象形壺」の写真

『人間型の神話的存在の象形壺』
ペルー文化庁・ペルー国立考古学人類学歴史学博物館所蔵

「人間型神話的存在をかたどった土製の太鼓」の写真

『人間型神話的存在をかたどった土製の太鼓撮影』
ペルー文化庁・アドルフォ・ジェンキス イカ地方博物館所蔵


写真撮影:義井豊


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