スタッフ日誌
Vol.11
2013.7.4
制作発表会見・後編
おまたせいたしました!
前回の制作発表・前編ではキャストのみなさんの役どころや作品に対する思いなどを語っていただきましたが、後編となる今回は、質疑応答の様子をお届けします!
まずは、司会を務める井上貴博アナが代表して、キャストの皆さんに話を伺いました。
−−小泉さんに伺いますが、宮部みゆきさんの作品の主演の話を聞いたときの率直な感想を教えてください。
小泉孝太郎さん
「マネージャーに3度聞きしました(笑)。『本当ですか?僕にオファーがあったんですか?』と疑うくらい嬉しかったです」
−−宮部みゆきさんご自身がこれ以上ないくらいに杉村三郎にぴったりだとおっしゃったそうですが、小泉さんから見た杉村三郎はどんなイメージですか?
小泉孝太郎さん
「すごく人が良くて、穏やかな性格だと思います。争いごと、野心を持って生きていくというよりは、あまり自分のことは主張せずに、融和な気持ちを持って生きている人なんじゃないかなと思いますね」
−−杉村を取り巻くダブルヒロインの深田恭子さん、真矢みきさんにお伺いいたしますが、このドラマはヒロインがリレー式にバトンタッチしていく非常に珍しい作りですけれど、 お互いへヒロインを演じるに当たってメッセージをお願いいたします。
真矢みきさん
「私はヒロインといわれたことが無く、さっきも小泉さんが『こんなに女性に囲まれて』って言われたときに、かゆくてかゆくて仕方なかったのですが(笑)、ありがとうございます。私は2つの原作を読ませていただきましたが、同じ被害者遺族なのですけれど、お互いの立場の捕らえ方というのもいろいろありますし、毒の降ってくるタイミングも違います。それを客観視できることが非常に嬉しいので、1〜5話をすごく楽しみにしています。深田恭子ちゃんらしく、毒に浸かりながらもすがすがしく、私とは違って清らかに立っているんだろうなと想像しています。頑張ってください」
深田恭子さん
「ご一緒できるシーンが無いので、もしかしたらお会いできるのが今日だけかもしれません。ぜひご一緒したかったんですけれど、後半はテレビを見ながら真矢さんの毒を楽しみたいと思います」
−−国仲涼子さん、南沢奈央さん、室井滋さんに伺いいたしますが、撮影現場の雰囲気はいかがですか?
国仲涼子さん
「孝太郎くんすごくマイペースで、独特な雰囲気を持っていらっしゃるので、現場は本当にほんわかしていますね。私は家族のシーンが多いのですが、『こんな夫婦だったらすごく幸せだね』って言い合いながら演じています」
南沢奈央さん
「私は深田さんとのシーンが多いんですけれど、人生で初めて染めた髪から、足の先まで褒めてくださって。衣装についても『それ可愛いよね』って言ってくださったりして、現場は本当に楽しく撮影に臨めています」
室井滋さん
「シーンによっては、ほとんどお会いしない共演者の方がほとんどなんですけれど、私たちは「あおぞら」の編集部でわいわいとやっていますけど、この喫茶店の睡蓮や編集部のセットがとっても居心地がよくて、夏にここで過ごせることがすごく幸せだなと思っていました。ですが、演出家の方がとても厳しい方で(笑)、毒舌を吐いている口が大写しになっていることがあったりするので、口元には気をつけなきゃなと思っています」
−−杉咲花さんは、6話から撮影に入るということですがいかがでしょうか?
杉咲花さん
「今日、初めてセットに入ったんですけど、ここはどこなんだろうって思いました(笑)。今日初めて共演者の皆さんにお会いして、ごあいさつをさせていただいたんですが、いまこの場に立っているのがすごく嬉しいんですけど、不思議な感じもします。撮影が始まるのを楽しみにしています」
続きまして、制作発表に駆けつけてくださった記者さんからの質問です。
−−このドラマは“毒”がキーワードですけれど、皆さんの心の中に潜んでいる毒がありましたら、教えていただきたいです。
小泉孝太郎さん
「車を運転しているときに、割り込みとか自分のことしか考えていないっていう車を見ると、毒を感じますね。クラクション鳴らそうかなと迷ったり、運転席を飛び出して注意したいなと思ったりすることはあります」
深田恭子さん
「私は先週撮影が雨で中止になったときに、ちょっと喜んでしまいました(笑)。そのときは、スタッフの皆さんごめんなさいって思いましたね」
真矢みきさん
「私は毒って昔から魅力がある言葉だと思っていて、そこに一番毒があるなと自分で思います。一番素敵なのは毒を経験した上で、その場に立っている人間というのが一番きれいなんじゃないかと思うので、私は逃げずに毒をかぶったときは、毒を持って制すことがあります。すみません、性格悪いって言っているようなものですね(笑)」
国仲涼子さん
「最近だとタクシーを横取りして止めてしまったことがあります。けっこうそういう場面に遭遇することが多くて、もともとタクシーを待っていた方より前に出てタクシーを止めてしまったことが2、3回あって、『ごめんなさい、私が乗ってしまいます』って思いながら乗ったことがあるんですけど、後から考えると、すごく悪いことをしたなと思います」
南沢奈央さん
「私は家族5人と同居しているんですけれど、5人もいるので、冷蔵庫の中に自分のものを入れるときには名前を書くんです。そういうルールがあるにもかかわらず、弟の名前が書いてあるデザートを食べてしまったことがあります」
杉咲花さん
「今日からテストが始まったので、学校の友達はみんな、今勉強をしているんです。でも、私は今、制作発表をしているので、勉強をしなくてラッキーだなって思っています」
室井滋さん
「よく街で、『テレビで見るより全然きれいですね』とか『かわいいですね』って言われるんですけれど、“テレビで見るより”って言われると、ちょっとぴくぴくします(笑)。あんまりにもしつこい人には『あなたもきれいですよ』って言うんですけど、それを言っている自分もすごく嫌だな〜と思います(笑)」
そして質疑応答のあと、スペシャルゲストとして、主題歌「あい」を歌う近藤晃央さんが登場し、主題歌を披露してくださいました!
近藤さんが歌い終わった後、小泉さんは「僕は個人的に、杉村三郎の心の叫びではないなと思って、ずっと鳥肌が立っていました。暑いときもあって、撮影がつらいときもありますが、そういうときに自分を鼓舞できる歌だと思いました。どのくらいの製作期間が掛かったか分からないですけれど、撮影している僕たちよりも一番『名もなき毒』という世界観を考えてくださって、提供していただいたのかなと思いました。本当に素敵な曲をありがとうございました」と、感想を語ってくださいました。
そして、歌い終えた近藤さんからもコメントをいただきました。
「自分の中にある優しさや強さというものは、人の価値観によっては優しさや強さとも捉えられないものだと思うんですが、それが僕の考えた毒なのかなと。価値観は人それぞれで、形が全て違うんだなと言うところを、僕の中の毒として、この曲を作りました」
現場での様子や、キャストの皆さんが感じる“毒”について、語っていただきましたが、いかがだったでしょうか?
これで制作発表のレポートは以上になります。
『名もなき毒』の第1話は、 7月8日(月)よる8時からのスタートです。
ぜひお見逃しのないよう、お願いいたします!!