水戸黄門大学

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パナソニックドラマシアター水戸黄門 40周年第40部記念 スペシャルコンテンツ



学部(がくぶ)

[1] 印籠のあれこれ
*印籠を出した人(4,5部を分析)
【提示役】

それでは、まず、助さん。二代目・里見浩太朗助さんの印籠シーン!

第4部3話「人情榛名おろし」
(「助さんこれを」の台詞とともに黄門様から渡された印籠を助さんが朗々とした声で)
里見助さん、格さんに負けず劣らず素晴しい美声ですね。惚れ惚れしてしまいます。
それにしても第4部の頃はまだまだパターンが確立しておらず、数々の面白いシーンが見られます。
全部お見せできないのが残念ですが。
それにしても黄門様が自ら「助さんこれを」なんて言って印籠を渡すなんて、ちょっと今では、にわかに信じられないシーンですね。

続いて、「黄門様自ら」という場面、なんと三連発です。
世にも珍しい黄門様印籠シーン!

第4部10話「あの紅(べに)が憎い」
持病の発作がでて、苦しむもうひとりの悪人を前に、苦しむだけ苦しませておいて、「印籠の薬をやる、その代わりに、善政を敷いて、良い政治を行って、この藩をもっともっともうけさせろ」と黄門様が言う、実に変わったパターン。
発作で苦しむところを救ってやって、「藩の為に活躍しろ」と言うシチュエーション…面白いでしょう?


第4部25話「狙われた弥七」
物の中に入って行き、人質をとられ、風車を使い果たし、自らも絶体絶命という弥七の窮地を救うのです、八と御老公が。
どうやってかと言うと、まったく同じ調子で、「人質するなら俊敏に動けない我らの方がいい」といい、返答に窮している悪人を尻目に、「それでは弁当でも食いますか」と笹の包みをひろげる、「はい、親分も」と八が差し出した包みの中には風車!!
さっとそれを受け取った弥七は窮地を脱し、人質も奪え返し、形勢逆転・大逆転正義が勝利を収めるという、サスペンス感もたっぷり、そして見終わったあと、スカッとさせる好編に仕上がっています。


第5部11話「弥七の幽霊」
この回、傑作なのが「じじい」呼ぱわりしていた悪人が、自分で印籠を見つけ、ハハーツと平伏。
あげくに散々御老公に悪事を暴かれ、「きつく仕置きしてくれるよう申し伝えておく、左様こころせい!」と言われてしまう。
マッチポンプ状態で縛(ばく)につくのでありました。

助さん、黄門様3連発と来たら、次はこの人、風車の弥七です。

弥七からわたされた印籠を牢屋の番人に見せる格さん
さすが弥七、自分では見せびらかさないで格さんにそっとわたすという奥ゆかしさを見せていますね。
でも弥七は黄門様の信頼が一番厚い人物ですよ。
そして、風車の弥七夫人・霞のお新こと、あのお新さんまで印籠提示役を仰せつかっているのですよ。
24シリーズ中、たった1回きり。
題して「お新さん、一世一代の晴れ姿」です。


第5部9話「黒い奉書紙」〜福井〜
“霞のお新”が印籠を!
黄門様のお供はと言えぱ、言わずと知れた助さん格さん、この2人が印籠をかざすのは侍だし、水戸藩士だし、資格的にも十分。
弥七が印籠を扱っても、格さんにリレーして、自分ではかざさないという控えめさなのに、このお新さんはどうでしょう!!
実に堂々としていて、さわやかですね。
冷静になって分析しましょう。
身分は町人で、女性で、しかも一時は黄門様の命まで狙ったことのある人間に、一行の中では黄門様の命の次に大切な印籠を扱わせ、さらには万民に示させている。
ウーン、黄門様の心の奥深さ、そしてこの時代には極めて珍しい男女平等の精神、水戸黄門って、なんてすぱらしいんでしょう!!!!!
だから、水戸黄門研究はやめられません!


さあ、いよいよ、研究の隠し玉、秘蔵中の秘蔵の画像をちよっと躊躇しながらですが、お見せしましょう!
さあご覧ください!
あの人がついに印籠をかざしたのです。
なに、背中じゃわからん?
わかりました。それではもう一度どうぞ!


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