2010年10月11日〜2011年3月21日(全21話

あらすじ:

第 1234567891011121314151617181920 話/最終回

第11話:
『大晦日、都で悪の大掃除』/京都(2010年12月20日 放送)

 水戸老公(里見浩太朗)一行は京都に着いた。
 釜風呂で旅の疲れを癒す老公と格之進(的場浩司)は、赤穂の大石内蔵助(市川右近)に出会い、高松藩の塩が値上がりしていると聞き、驚いた。高松では塩が高騰し人々が苦しんでいた。
 その頃、江戸の老中、大久保加賀守(近藤正臣)は、世継ぎ騒動をあおって高松藩を取り潰そうと目論んでいた。もう一人の老中、土屋相模守(小野寺昭)は老公がそれを阻止することを念じつつ、高松の行方を見守っていた。
 加賀守の息のかかった高松藩国家老、大久保高次(川野太郎)は京へ出向き、老公の高松行きを妨げようと画策する。
 一方、高次の悪事を老公に訴えるため、高松藩士、塚田小弥太(中村圭太)と室伸二郎(芦田昌太郎)も京に入るが、高次一味に襲撃され、塚田は捕われの身となった。
 室の妹、お鈴(工藤あさぎ)は兄たちに追っ手が放たれたことを知り、これも京に駆けつけるが、なす術なく途方に暮れる。しかし、助三郎(東幹久)に出会い、兄の危機を老公に打ち明ける。
 また、無謀にも、単身、高次を襲撃した室は、運よく楓(雛形あきこ)に保護され、老公に高松藩の窮状を訴える。
 京都で新年を迎えた老公は、騒動を収めるため高松藩を目指すのだった…


第12話:
『ズバッ怒りの道場破り』/篠山(2011年1月10日 放送)

 水戸老公(里見浩太朗)一行は篠山へ。一行は旅籠で、最近若い娘が行方不明になる事件が相次いでいることを聞く。楓(雛形あきこ)が囮となって真相を探る。
 一方、格之進(的場浩司)は、けんかをしていた物売りの留吉(堀内孝雄)と若者たちの仲裁に入った事が縁で、留吉の仕事を手伝う羽目になった。留吉の娘おきみ(岡田千咲)は世話の焼ける父親をけなげに支えている。
 渋々商売に出た格之進は、若侍の加山亀之助(タモト清嵐)に突然斬り付けられ驚いた。亀之助は姉の八重(辺見えみり)と共に父の仇討を探す旅をしており、格之進を仇と思い違いした様子だ。格之進は刃をかわし、難を逃れる。
 格之進には歯が立たないと悟った加山姉弟は、町道場の師範代、新田左近(宇梶剛士)に加勢を頼む。弥七(内藤剛志)は新田は良くない噂が絶えないと、老公に報告する。
 さて、相次いでおきみと八重の行方が分からなくなった。格之進、留吉と亀之助が必死に探す。その頃二人は新田に捕らえられ、売り飛ばされようとしていたのである。度重なる娘たちの失踪も新田の仕業であった。
 新田の悪事を見抜いた老公が、助三郎(東幹久)、格之進と共に道場破りとなって乗り込んだ。たちどころに新田を成敗する老公。そこへ町奉行(みのもんた)が駆けつけ、老公の前にかしこまるのだった…


第13話:
『美人絵師が描いた復讐』/鳥取(2011年1月17日 放送)

 水戸老公(里見浩太朗)一行は鳥取へ。鳥取では鉄山師(てつざんし)と呼ばれる人々が砂鉄を掘り、鉄を作る商いで大いに繁盛していた。しかし、そのために大量の水を使うので、田んぼの水が不足して農民たちの生活が脅かされていた。
 ところで、鉄山師たちは儲けた金で、競うようにして家を豪華に飾り立てていた。京都で修行をした美人絵師、池端桃園(国分佐智子)は引っ張りだこで、あちこちの鉄山師に招かれてふすま絵を描いていた。桃園に一目惚れした八兵衛(林家三平)は、弟子入りして絵の修行を始める。
 その頃、鳥取では、因幡の黒兎と呼ばれる盗賊が、鉄山師の家に忍び込んでは、盗んだ金を貧しい人々に配り、評判になっていた。
 鉄山師の屋敷を見張っていた弥七(内藤剛志)は、黒兎が農民の佐吉(高橋和也)であることを知る。
 老公も桃園が出入りした鉄山師ばかりが黒兎に狙われることに気付き、桃園が佐吉を手引きしていると見抜いた。桃園と佐吉は幼なじみである。
 桃園は鉄山奉行、村野勘右衛門(森次晃嗣)の計略によって十年前に殺された、父親の敵を討つために機会を窺っていた…


第14話:
『命を張った弥七の度胸』/松江(2011年1月24日 放送)

 水戸老公(里見浩太朗)一行は松江に着いた。勘定組頭、竹内新三郎(平塚真介)は、米の収穫が少ないのに年貢が下がらず、人々の暮しが苦しいと老公に話し、竹内とその母、藤乃(角替和枝)は顔を曇らせる。
 さらに、竹内は城代家老の勝部靫負(かつべゆきえ・団時朗)に江戸にいる殿様から、農民にさらに重い税を納めさせるよう、書面が届いたと聞き、驚いた。賢明な殿様がそのような事をするはずがない、と疑う竹内だが、殿様の花押の入った書面を勝部に見せられ、言葉を失った。
 一方、風車の弥七(内藤剛志)は、しじみ売りの少年、孝太郎(小宮明日翔)と知り合った。孝太郎の父親、堀江森之丞(伊東孝明)は一年前、城内で刃傷事件を起こして切腹しており、孝太郎は母の佐和(棚橋幸代)と長屋でつつましく暮らしている。
 長屋の人々に強引に立ち退きを迫る、但馬屋善蔵(江藤漢斉)の手下達を蹴散らしたことから、弥七は長屋に滞在することになった。
 ところで、八兵衛(林家三平)は、孝太郎から死んだはずの父親を但馬屋の寮で見た、と意外な話を聞く。そのことを知り、弥七と老公は、良からぬ企みがあるのではないかと不審に思った。
 老公は祐筆だった堀江が生きており、殿様の花押入りの書面を偽造させられ、勝部の悪事に利用されていると気付く。事情を探ろうとする弥七を勝部の手下、山崎仙十郎(隆大介)が襲う。鋭い攻撃を受け、弥七は負傷するが…。


第15話:
『内蔵助殿、助太刀致す』/赤穂(2011年1月31日 放送)

 水戸老公(里見浩太朗)一行は赤穂へ。一行は浜の塩田で人足となって働く、赤穂藩家老、大石内蔵助(市川右近)に再会する。
 赤穂では製塩の技術を向上させ、塩の質と量が飛躍的に向上していた。内蔵助は、塩の売買に不正の疑いがあり、秘かに調べているのだと打ち明ける。
 助三郎(東幹久)と格之進(的場浩司)も人足に成り済まして仕事場に潜入し、内蔵助の探索を手伝うことになった。
 老公とは別行動の風車の弥七(内藤剛志)と楓(雛形あきこ)は、塩の取り引きを一手に握る湊屋惣五郎(魁三太郎)の近辺を、怪しい侍たちが探っていることに気付いた。侍たちは赤穂のように製塩の盛んな三河、吉良家の密偵で、赤穂の技術を盗もうとしていたのだ。
 内蔵助と格之進は悪事の証拠をつかむため湊屋に忍び込む。内蔵助は湊屋の使用人、おゆき(持田真樹)に心を引かれるが、実はおゆきも吉良の密偵であった。
 一方、老公は江戸の塩問屋の主人に、楓はその孫娘に扮して湊屋を訪ね、塩の横流しを持ちかける。家老の黒沼甚兵衛(小林勝也)が湊屋と結託して私腹を肥やしていることが判明する…



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