2010年10月11日〜2011年3月21日(全21話

あらすじ:

第 1234567891011121314151617181920 話/最終回

第6話:
『助さんに見た父の面影』/富山(2010年11月15日 放送)

 水戸老公(里見浩太朗)一行は富山に着いた。為替受け取りのため一行とは別行動の助三郎(東幹久)は、大金に目を付けたごろつきに襲われる。その時、居合わせた少女、お花(小林里乃)をかばったために助三郎はけがを負い、金を盗まれてしまう。
 助三郎はお花とその祖父で猟師の嘉吉(小松政夫)が暮らす小屋にかくまわれることになった。嘉吉は熊撃ちの名人だ。両親と死に別れているお花は、助三郎を父親のように慕う。
 その頃、老公たちは宿賃が不足して旅籠を追い出され途方に暮れていたが、たまたま通りかかった薬種問屋の布袋屋(岡本富士太)に声をかけられ、布袋屋の店に落ち着いた。
 嘉吉は薬の原料となる熊の胆(くまのい)を布袋屋に売りに来る。多くの人々の病を癒すためにと、安価で熊の胆を手放す嘉吉に老公は感心する。
 ところが布袋屋は熊の胆を使った薬だと偽ってまがい物を売り、巨利をむさぼっていた。老公は弥七(内藤剛志)の調べで布袋屋の悪巧みを知った。
 ところで富山藩城代家老の土井久左衛門(綿引勝彦)は、病弱な息子、千之助(寺尾由布樹)の健康に気を配るあまり、布袋屋の悪事に気付いていなかった…


第7話:
『じゃじゃ馬姫の逃避行』/金沢(2010年11月11日 放送)

 水戸老公(里見浩太朗)一行は、老公の姉が嫁いでいる加賀藩の金沢に着いた。一行は加賀友禅の美しさに見とれてしまう。
 その頃金沢城では、不自由な日々に退屈した篠姫(藤本美貴)が城をこっそりと抜け出していた。篠姫は町娘の装いで城下を散策する。団子屋で休んでいた老公一行は金も持たずに団子をほおばる篠姫と遭遇。世間知らずの篠姫にあきれる。町の人々と騒動をおこす篠姫をそのままにできず、助三郎(東幹久)が警護する。
 助三郎と町を歩き楽しい時を過ごす篠姫だったが、篠姫のわがままを理由に城から無理難題を押し付けられて、友禅職人ほか多数の町人が難儀していることを知り、驚いた。身に覚えのないことで篠姫は憤る。
 一方、城では篠姫の行方が分からないことが発覚し、大騒ぎになっていた。篠姫のわがままのせいだと偽り町人から金をくすめ取っていた次席家老、海老原甚内(清水綋治)と葛西与左衛門(新納敏正)は悪事が発覚しては一大事と、懸命に篠姫の行方を探す。
 やっと老公と助三郎に身分を明かした篠姫は、老公から城の中に人々を苦しめている悪人がいることを聞き、城に乗り込むのだったが…


第8話:
『死ぬ気で生きろ!』/丸岡(2010年11月29日 放送)

 水戸老公(里見浩太朗)一行は丸岡に着いた。一行は浄瑠璃作者の近松門左衛門(松尾貴史)が当地にいることを知る。門左衛門は創作が進まず悩んでおり、酩酊した挙げ句、羽二重の織り子、しのぶ(中原果南)とその息子、竹松(福田七聖)の家で介抱されることとなった。
 ところが、母子は羽二重問屋の嫌がらせのために、門左衛門の知り合いを訪ねて丸岡を離れる決心をする。しのぶと思いを通わせる、竹松の寺子屋の師匠、狩野佑之進(大浦龍宇一)も一緒である。
 一方、老公は藩主不在の丸岡藩で、城代家老、波多野荘兵衛(高橋良英)と家老、中条主計(片桐竜次)が先を争って、行方不明になっている側室とその息子を探していることを知る。中条はその息子を世継ぎにまつり上げ、藩の実権を握ろうと悪事を企てていた。
 老公は波多野に会い、波多野には私心がなく、藩の政を任せることができる人物であると確信した。
 ついに側室母子が見つかり、中条の手に落ちる。その母子とはなんと、身分を隠して暮らしていたしのぶと竹松であった…


第9話:
『悪事を見抜いた鑑定人』/敦賀(2010年12月6日 放送)

 水戸老公(里見浩太朗)は敦賀に着いた。
 鞠山藩では前年の大津波で被災した人々が困窮していた。心優しい若殿、酒井忠菊(木村遼希)は領民を救済するため、藩の宝物を売り払うことにして骨董の鑑定士を呼び、その到着を待ちわびていた。
 その頃、敦賀に足を踏み入れた老公を浪人たちが襲う。どうも老公を鑑定士の高山惣右衛門と間違えたようだ。老公は宝物を巡る不穏な動きに気付く。
 一方、楓(雛形あきこ)は宮大工の佐五郎(長江健次)とお菊(川嶋紗南)父娘と知り合った。二人は仕事を求めて、宝物を預かっている萬心寺を訪ねるが、住職の芳悦(火野正平)に仕事はないと、にべもなく追い払われた。
 驚いたことに宝物鑑定の前夜、萬心寺の宝物倉から不審火が出て宝は消失してしまった。現場でお菊の櫛が発見されたため、芳悦は佐五郎とお菊に罪を被せる。
 弥七(内藤剛志)の調べで、芳悦と藩の重役、横山宗達(中田博久)そして廻船問屋の有賀屋(丸岡奨詞)が宝物を横流しして私腹を肥やしていることを知った老公は、本当の鑑定人である惣右衛門(伊嵜充則)の協力を得て、忠菊の面前で悪事を暴こうとするが…


第10話:
『茶壺に追われた御老公』/信楽(2010年12月13日 放送)

 水戸老公(里見浩太朗)一行は信楽へ。信楽では将軍に献上する茶を入れる献上茶壺が作られている。窯元の女主人、美嶺(みね・うつみ宮土理)とその二人の娘、巴(梅宮万紗子)とさち(岡崎高子)姉妹が作る茶壷は特に評判がよく、製作に精進する三人に老公は感心する。
 ところで、病に伏せる代官、多羅尾光忠(竹脇無我)の名代を務める、寺岡数馬(高杉瑞穂)は巴と相思相愛の仲である。実直な数馬は、知らない間に茶問屋の濱田屋(小宮孝泰)が企てる、献上茶壷横流しに加担させられていたことを知り悩む。
 濱田屋は京都所司代与力の大場仙十郎(谷本一)さらに大坂の廻船問屋と結託して、問題のない献上茶壷をひび割れていたと偽って集め、売りさばいていたのである。数馬は濱田屋に巧みに利用されていたのだ。
 美嶺の茶壷が高価で売れることに目を付けた濱田屋は、巴とさちにしつこく縁談を勧め茶壷を手に入れようと悪知恵を働かせる。しつこい濱田屋を撃退するために美嶺は助三郎(東幹久)と格之進(的場浩司)が姉妹の婿に決ったと、とっさに嘘をつくのだが…



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