きみが心に棲みついた

インタビュー

小川今日子役 吉岡里帆さん

ドラマ初主演が決まっての率直な感想をお聞かせください

初めてお話を聞いたときは、すごく嬉しかったと同時に私に務めきれるか不安もありました。その後原作を読み、すごく挑戦的な役を演じられるとわかって、ワクワク感が強くなりました。
原作マンガがある作品は初めてですが、今回とにかく再現度を高めたくて、キャラクターやビジュアル、空気感を少しでも近づけるように気を配っています。原作の天堂きりんさんが「私でよかった」っておっしゃってくださった言葉を糧に、必ずいい作品をお届けできるよう務めます!

演じる小川今日子について

心が弱いのか強いのかよく分からない人。自分に自信がなくていつもオドオドしていて、人と上手く話せなくて…と弱点も多い。猪突猛進なまっすぐさもある反面で星名に揺れ動いたり、吉崎に揺れ動いたり、どっちつかずなところもあるんです。見ていてイライラするだろうし、応援したくもなるだろうし、万人受けしない主人公かもしれません。女の子としての弱さと強さ、両面が表に出ている子なので、ダメなところもきちんと演じて今日子らしい“がむしゃらさ”をしっかり出したいと思います。

吉崎にいきなり告白したり追い回したり…。自信がない一方でポジティブな一面もありますね

そこがキョドコ(今日子)の魅力だと思います。どんなにイジイジして自信がなくても、吉崎さんや自分の仕事など本当に好きなことに対してはすごく熱量を持っている人なので、そんなところは魅力だし、やっていて面白いです。変な子だなとは思うけれど、飽きないんですよね。

今日子が惹かれる星名と吉崎について

向井理さん演じる星名さんは一見優しそうで甘いフェイスと巧みな話術で、人の心を調和してくれますがその中にものすごく暗くてどす黒い感情があって、その中に悲しさや憎しみが蠢いている。だからそこに触れると抜け出せなくなってしまう。そこに行きたくないのに手首を掴まれて連れて行かれちゃうような恐さがあります。
桐谷健太さん演じる吉崎さんは、ぶっきらぼうで結構辛らつなことをビシッと言うのですが、内面はとても温かみがあって、嘘のないまっすぐな人。そこが星名さんと違うところで、不器用でありながら、そこに嘘がないから信用できる。言っていることに信憑性があって「この人といれば自分が変われるんじゃないか」と思わせる力があると思います。
どちらにものめりこんじゃう要素があるんですよね。

恋愛の話でもありつつ、下着メーカーという仕事ドラマでもあります

瀬戸朝香さん演じる堀田先輩は、唯一自分の存在を認めてくれている頼もしい存在。対極に鈴木紗理奈さん演じる八木先輩は、今日子を全く認めてくれない。「目の前から消えて!」と言われちゃうくらい嫌われているんです。この二人も対立していて、実はここも三角関係なんですね。自分を嫌う八木先輩に、なんとか貢献したい・認められたいと思って走り回ったり、評価してくださる堀田先輩と一緒に働けないもどかしさとか、仕事していたら起こることを体現できている感じがします。お仕事ドラマ的な要素の方が演じていて気持ちは乗りやすいし、共感できますね。

飯田との女のバトルもありそう…

石橋杏奈さん演じる飯田さんとの確執も、回を追うごとに増していくと思います。どちらにも悪気はないんだけど、気が付くとものすごい敵対意識が芽生えていたパターン。ライバルですよね。ライバルとのやり取りは、第三者からの視点で見るとすごいバカらしいなと思いますが、実際演じてみるとやっぱり悔しくて悲しくて、どうしても気になってしまうんですよね。 また飯田さんがキレイでかわいいもんですから、「こんな風に私はなれないんだ!」みたいな気持ちをいつも杏奈にさせられています(笑)。

みなさまにメッセージをお願いします

少女マンガが原作なので、胸キュンシーンやドキドキするシチュエーション・設定がありますが、その根底には人が好きで好きでたまらなくて、爆発しそうだっていうすごくシンプルな思いがあるんです。頼りないぶきっちょな女の子が、仕事にも恋にも一生懸命ぶつかっていく、そんな部分を精一杯表現したいと思っています。ちょっとエキセントリックな内容ですが、次回が気になったり、ワクワクしたり、キュンとなったりゾクっとしたり…心が動く作品になるよう務めますので、みなさんにはぜひ見て何かを感じていただきたいです。

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吉岡里帆さんスペシャルインタビュー動画

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