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第七一一回('18年9月2日 放送)
「激突総裁選〜『安倍3選』の裏」

ゲスト: 中谷元 氏/武村正義 氏

御厨

「安倍内閣の支持率ですが、直近の新聞では支持が不支持と拮抗した状態です。一方自民党内では7割が安倍支持。中谷さん、まずはこの状態をどうご覧になります」

中谷

「まだこれからではありますが。調査は色々数値が違ってますけど、総裁選の意義として、やはり自民党に必要なのは政策論争でありまして。やはり国民の為に議論して切磋琢磨してですね、より国民に近い政党として磨きをかけていくという意味において、今回、石破氏が出なかったら、安倍総理の独走、一強支配の自民党のままでありました。そうしますと、やはり自浄作用もですね、緊張感も生まれて来ないわけでありまして。もう政権6年になるわけで、やはり原点に立ち返ってですね、やはり謙虚に、正直にですね、総裁選挙で堂々と議論をして、そして最後にどうなるのかっていうのはそれぞれ国会議員が判断することですから。しっかり議論をして、その結果間違いのない投票になるように。特に国民の声も、やはり党員投票という形で現れますので。正々堂々とですね、良い総裁選になればいいというふうに思ってます」

御厨

「さあ、中谷さん今こうおっしゃいましたが武村さんどうでしょう」

武村

「私は安倍さん6年という長い間ご苦労されたんで、大変でしたと。そろそろこの辺で、もうお引きになったらどうですかと。3選は辞退されたらどうですかと。むしろ個人としてはそう申し上げたい。地方自治体の場合は多選の論議がございましたけれども、ましてや国政ですから、長期政権是か非かっていう議論があっていいと。で、権力が腐敗するとか、腐敗しなくても一色になってマンネリ化するとか、そういう様々な弊害もございますから。やっぱり長ければ長いほど良いということではない。そこそこ数年間頑張れたら、もう新風を起こすためには道を新しい人に譲るという政治判断があってもいいわけで。そのことをまず冒頭申し上げて、でも安倍さんはお出になるつもりですから、そうすると9年という長い間、アメリカの大統領より長くなりますけれども、政権の座につかれるんで、私はそのことが決してめでたいとは思わない。多少そういう危惧を抱きます」