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第七〇五回('18年7月22日 放送)
 「被災地救援」と「宴会」と「カジノ」と「6増」と「財政再建」

ゲスト: 村上誠一郎 氏/片山善博 氏

御厨

「さあ、村上さんどうでしょうか。今の状態の自民党ズバリどうお考えになります」

村上

「やはりですね、こういうような事態がですね、想定される中で、総理、防衛大臣、政調会長、法務大臣と。正直申し上げて、政府やですね、国会が危機管理の意識や、国民を守る責任感があるのかと。欠如があるんじゃないかと。やっぱり国民の皆様方にとられかねないですね、非常に残念なことだったと思いますね」

御厨

「片山さんいかがですか」

片山

「小此木防災担当大臣の言われた通りだと思いますね。正直言ってですね、この宴会がなかったら何か体制が出来てなかったのかとかですね、そういう問題では必ずしもないと思うんです。ではなくって、国内で本当にこの大雨で難儀をしている方がおられるし、これからも出てくるであろうっていう。その問題が政治の中枢にある人達に共有されていない、一体感がないと。そういう気持ちを抱くだろうと思いますよね。

だから、万全の体制を取っていたから問題ないんだと、こう言われますけどね。そりゃ理屈はそうかもしれませんけど。我々の問題って言うのはほとんど認識されてないんだなっていうふうに受け取られてもしょうがないですよね。政治はそれではいけないと思いますよね。国民の苦労は自分たちの問題として、これをどうやって解決していくかってことを率先してやらなきゃいけないですよね」

御厨

「そうしますとね、村上さん、なんでこんなことになってしまったのか。これどうご覧になります」

村上

「やはり、緩みとしか言いようがないですよね。要するに、いま片山さん言われるように常在戦場でですね、やっぱり常に緊張してなきゃいけないのに。例えば、私は国対とかやっている時に、梶山国対委員長とか、ありますよね。で、こういうことが起こると、梶山さんなんかは今日はやめようよと。やっぱり昔の自民党にはですね、そういうふうに自重を促すような人がいましたですね。だからなんか起こったら、それじゃこういうことで今日は取りやめにしようと。すぱーんとですね、指示を出してくれる先輩がいましたですね」

御厨

「片山さん。片山さんは元知事であったわけですけど、これどういうふうにご覧になります」

片山

「私ね、やっぱり長期政権のせいばかりとは言いませんけど。やっぱり緊張感が緩んでいる、弛緩しているということは否めないと思いますね。と言いますのはね、安倍政権というのは政権が発足してあまり時間が経たないうちにアルジェリアの事件ってありましたよね。ああいう事件の対応を初めとして、比較的スピーディーに対応されてきたと思うんです。危機に関しては。それをセールスポイントにもしてましたよね。そういう時と比べますとね、この度はいかにもやっぱりお粗末ですよね。それは何でだろうかというと、やっぱり初期の緊張が薄れてきて、どうしても弛緩してるのかなっていうふうに見ざるを得ないですよね」