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第六八八回('18年3月18日 放送)
 「『失われた国会の1年』〜『国民』に嘘をついた果てに。『安倍1強』5年間の中で。」

ゲスト: 石破茂 氏/藤井裕久 氏

御厨

「石破さん、安倍総理の責任という問題。これをどうご覧になるでしょう。これまで官邸は財務省の責任を強調してきたわけですけども」

石破

「政治って、自分が関わっていなくても、結果に責任を負わなきゃいけないってことはあるんですよね。責任の負い方は色々あるけれど。今回の場合に、国民のものである公文書が、勝手に、もし勝手にだとすればですが、書き換えられたとしたらば、それは総理が言うように、行政全体の信頼を失っちゃうわけですよね。何を信じたら良いんだということになってしまう。そして、公務員ひとりの命がこの問題で失われたっていうのは、大変なことですよ。死んだ方は戻ってこないんでね。やっぱりそのことに対して、国民が『そうなんだな』って思って頂ける、そういう責任の取り方は色々あるんでしょう、それはね。ですから、今回のことは一体なんであったのかということをキチンとさせる。それがまず第一の責任だと私は思いますよ。それこそ行政の長として、今回のことは一体なんであったのかを、全く全て明らかにすることがまず第一の責任で、それをうやむやにしたまま議論してもしょうがないでしょう」

御厨

「藤井さんどうでしょう」

藤井

「まずですね、安倍さんは言葉が軽すぎますよ。だいたい、1年前に辞めると言ったんでしょ。『関与した』という意味については色々ご説明ありましたけどね。関与はもう間違いないんですから。これは辞めるべきだというのがひとつなんですよね。それからね、経済界の偉い人がね、経済界だったら、社長が知らなくても部下が悪いことをやったら辞めるんだよと。それがどうして安倍さんには出来ないのかいと言った偉い人がいますね。私は正しいと思ってます」

御厨

「さあ、石破さん。今自民党は何をすべきでしょう」

石破

「自民党が野党に言われるまでもなく、これは一体どういうことだったんだということを明らかにする。まさしく政権を支える与党だからこそ、やらなきゃいけないことってありますよね。それは、自分たちが立場をこれ以上悪くなるようにしたくないというつまらない話ではなくてね、自由民主党が本当に国民に対してキチンと責任を果たしていますよ。そして自民党は国民の方を見てますよ。ということだと思うんですよ。官邸を見てるんじゃない、自民党は国民見てますよって、国民が納得してもらえるような、そういう解明を自由民主党の責任においてやるべきですよね」