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第六八六回('18年3月4日 放送)
 「『働く人』と『経営する人』と『政治』と」

ゲスト: 枝野幸男 氏/増田寛也 氏

御厨

「さあ、そして確定申告真っ盛り。なおも佐川国税庁長官はそのままですが、枝野さんはどうご覧になってますか」

枝野

「次から次へと新しい論点が出てきて、この1年間もですね、追っかけてくの大変だったんですが。やはり国会に提出した文書と元の文書が違っているというような報道もなされてきて。それも国会でですね、否定してないんですよね。いや、こういうのはやってなきゃ明確に否定できる性格のものだと思うんですが。否定できない、という事はかなり疑いが濃厚で。こうなると、色んなものが全部ひっくり返る。つまり、佐川さんの答弁自体がたまたま間違っていたわけじゃなくて、意図的に間違えたのではないか。そんなことまでして誤魔化さなければならないような話だった、という事になるわけでして。これは本当に佐川さんの進退が問われてきてるわけですけど、これ本当だったら財務大臣は当然だし、政権そのものが問われるというぐらい大きな話なので。続報を待ちたいし、我々も出来る調査はしていきたいと思います」

御厨

「増田さん、いかがです」

増田

「実際にどうなのかはですね、よく分かりませんし、しかるべきところで今捜査してるわけですから、そこできちんと捜査すればいいと思うんですが。もうひとつやはり国税庁長官、前の理財局長さんですね。その後、国税庁長官に就任してから一度もね、公の場に出てきて自らの口で色々なですね、考え方をしゃべってない。これはやはりおかしいと思いますね。そこやはり誰かが促すなりなんなりしてですね、きちんと本人の口でしゃべってもらわないといけないと思います」

御厨

「枝野さん、佐川国税庁長官はやはり国会での説明をする必要はあるんでしょうか」

枝野

「ますますその必要性高まってきましたね。まさに国会に文書を出した時の理財局長だったと思いますし、この間の経緯の証言が、ますます明確に信憑性が疑われているわけです。一方で面白いのはですね、先程の裁量労働制のデータの話で、ここでは厚生労働省は「今の担当者じゃないので分かりません」って答弁してるんですよ。だったら佐川さんの話も一緒だよねと。その時の担当者に来てもらわないと分かりませんよねと。だからこっちとこっちで使い分けてるんですよ。国会に出てきて頂くのは、ほぼ必須の状況まで追い込んでいると思っています」

御厨

「増田さんはいかがですか」

増田

「そうですね、国会出て来てしゃべれば1番はっきりっていうかですね、それが1番いいのかもしれませんけども。とにかく、国税庁長官っていうのは、いま確定申告が色々行われている時にね、そういう意味で税の元締めですからね。そういうこと考えると、自らどっかの場にですね、積極的に出て行くようなそういう姿勢が求められるんじゃないでしょうかね」