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第六八〇回('18年1月21日 放送)
 「通常国会が始まって」

ゲスト: 岸田文雄 氏/仙谷由人 氏

御厨

「岸田さん。合同チームやら、あるいは合同入場行進やら、文大統領の次から次への受け入れ方。これ、どうご覧になります」

岸田

「オリンピック、平和の祭典を成功させるために南北が話し合いをする。このことは歓迎すべきことだと思いますが。北朝鮮問題における最大の課題・問題、これは核でありミサイルであり、あるいは拉致問題。こういった課題です。こういった大切な課題を考えた場合に、今回の対話がですね、前向きに評価されるものかどうか、これは見ていかなければならないと思います。要は本当に大切な問題を先延ばしする、時間稼ぎに使われる、こういったことであってはならない。だから引き続き注視していかなければならないと思います」

御厨

「仙谷さんいかがです」

仙谷

「基本的にはそのことによって国内的にはですね、支持が増えるというか、世論支持が大きくなるというふうに踏んでるんでしょう。わりと文在寅大統領のやってることを見ると、ある種のポピュリズムというか、そういう発想の方が強いと思います。これは2年半前に岸田さんがね、それはご苦労にご苦労を重ねて、例の慰安婦問題を中心とする日韓の修復についての合意をしたわけですよね。不可逆的合意をしたのにですね、何とも言えないですよね、この間のやり口というのはね。こんなことが国際政治の中で度々繰り返されるというのは一体なんなのかと。約束は約束だということでやって頂かないとですね。約束があろうとなかろうと力でひっくり返すんだって話は昔はありましたけど、今はそんなことあり得てはならないと僕は思ってるんだけど。ちょっと我々では予測不可能、説明不可能の事態ですね。ちょっとここまで国民の世論をですね、ナショナリズムというかポピュリズムというかで引っ張っていくとですね、むしろ返って政治として収拾つかないんじゃないかと」