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第六七九回('18年1月14日 放送)
 「スタート 2018年」

ゲスト: 中谷元 氏/藤井裕久 氏

御厨

「今年は当然、総裁選があるわけですね。安倍総理『三選』という見方もありますけど、中谷さんはどういうふうにお考えです」

中谷

「そうですね、お隣の中国も習近平が再選しましたし、プーチンも3月再選って言われています。ある程度こういった国際社会の中で日本の国の経営、発展をしていくという意味では、やはり長期的なプログラムの中でですね、一環として政策を進めていくという方向においては、経済政策はいま間違ってなかったわけで、成果も出て来てますので。こういった点で9月の時点で安倍総裁がどういう判断をするのか、どういうことを言うのか。今後3年間、日本の国はこうするんだという事で。

ただし、総裁選というのはしっかりとした手続き規定ですから、これは自民党としましても、数多くの人達が自分の考えを表明してですね、国民の多様な意見を反映する。そして、党をしっかりまとめていく。こういうことにおいて、私は総裁選は実施すべきだと思うし、たくさんの方が将来の道を示して立候補するべきだと思っていますので、しっかりとした考えを持ってこうするんだという事で、正々堂々とですね、総裁選は総裁選として、実施をしてもらいたいと思いますし。安倍総理も続投をされるとするならば、自分の考えをまとめてですね、しっかりと表明して頂きたいと思います」

御厨

「藤井さん。安倍総理の支持率の高さ、これの背景のひとつは旧民主党の野党がバラバラなことだというふうに言われることがありますが。この点いかがですか」

藤井

「その通りだと思いますね。大体これで割れるってこと事態がね、当時の代表がですよ。目先のね、ムードに左右されすぎているということが私は原因だと思っています。これはもう明らかにね、民進党の代表の責任です。これは明らかだと思いますね。

それから、申し上げましたけどね、選挙終わった後にですよ、安倍さんで良いかっていうのに対してですね、ある新聞は53%反対。ある新聞は51%反対。つまり5割以上はもう安倍さんじゃなくていいよと。それは、ひとつは飽きが来てるっていうのはありますが、私から言えば、経済政策が間違っている。それからもうひとつは外交政策が間違っているというところから来てるんですが。まあ、飽きが来てるっていうのは事実あるのだと思いますね。

そういう意味で、何回も言っておりますようにね、本当に今の総理を潰す力は与党にしかないんです。野党とマスコミはですね、煽ることは出来るんです。現に、吉田茂を潰したのは誰だ。緒方竹虎なんですよ。副総理ですよ、副総理が潰しているんです。それから、佐藤栄作を潰したのは誰だ。これは田中角栄さんなんですよ。この2人はみんな身内が潰してるんですね。私は野党を思ってですね、お前らには潰せないよと言うんじゃないんですが、現実はそうなんですね。そういう意味で、私は是非、与党の人が頑張って欲しい」