「安倍総理の解散の決断の背景には、小池新党の国政進出の準備がまだ間に合わないという読みがあったわけですけど。この点、どうご覧になります」

「はっきり申し上げてですね、大義名分もないし、北朝鮮情勢が緊迫化してるしですね。それでまあ、相手が準備できてないっていうのはですね、一番、私は王道じゃなかったんじゃないかと思うんですね。そこをうまく切り返されちゃったんですね。だから私はですね、やはりトップとして、解散の判断がですね、大きく読みと違ってしまったんじゃないかなという気がしますね」

「片山さん、どうでしょう」

「やっぱり思わぬ結果が、いま出つつありますよね。侮っていたというか、軽く見ていた。けして強敵にはならないだろう、というようなつもりがあったんだろうと思いますね。これは歴史で見ますとね、例えば幕末に幕府が長州藩を攻めるわけですよ。で、薩摩と長州っていうのは、それまで戦ってたんですけど、幕府がちょっとちょっかいをだして長州に攻めていったら薩長同盟になっちゃったんですね。そんなこと誰も予想してなかったんでしょうけど。なんかそういう歴史的な事件なんかを今回思い起こしますよね。不用意に喧嘩をしかけると、窮鼠猫を噛むじゃありませんけど、追いつめられた人たちは、想像もつかない予想しないようなことにもなるということのひとつかなと思いますね」