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第六五六回('17年7月16日 放送)
 「『潮目』の朝に〜『信なくば立たず』」

ゲスト: 石破茂 氏/藤井裕久 氏

御厨

「これまでは自民党が拒否していた安倍総理の出席ですね。ここにきて一転。総理出席という事になりました。石破さん、これどういうふうにご覧になる」

石破

「私ね、新聞見てね、見出しに違和感を感じるのはね。「自民一転 応じる方針」っていうんですよね。自民党ってそうなんだろうかなっていうか。私は幹事長として国体と相談しながら官邸とも色々調整しましたけどね。国会のご意向に従いますってずっと言うんですよ。それは国会がお決めになる事ですってね、いつも言うんだけど。今回はたぶん総理が自分は出るぞっていう強い意思があったんじゃないかと思うんですね。どちらかと言うと「総理一転して応じる方針」の方が実は正しいのかなと思ってます。だから、分かりませんけど、国会対策委員会っていうか執行部っていうか、どうしたら傷がつかないかなってことも一生懸命当然のことながら考えて来たんだろうけれども。今回の場合は推測ですが、安倍さんが自分が出てきちんと説明するって、そういう強い意思があるんだと思いますがね」

御厨

「藤井さんいかがです」

藤井

「この話はですね、加計はですね、間違いなくこれは前川さんが言ってるのは正しいと思いますよ。それを怪文書だとかなんとか言ってた事態はもう変わって来てます。世の中の人はね、加計が言ってることは、要するに政府が言ってることは間違いだと、断定してるからああいう結果が出てるんじゃないかと思ってますし。森友で言いますとね、私はね、籠池さんっていうのはめちゃくちゃだと思いますよ本当に。僕も幼稚園行ったんですけどね、その年にね、日中戦争が始まったんですがね、日中戦争頑張れなんてね、一言も言われたことありません。また、近衛文麿が総理大臣ですが、幼稚園の園児の時にですね、近衛文麿が総理大臣なんて誰も知りません。近衛頑張れなんて言う事ですからね、今の籠池さんは。だからね、異常な人なんですよ、と私は思います。その異常な人の大将が安倍さんだってこともまた異常だと思いますが。ただですね、言ってることは本当だと思いますね。100万円の話とかいろんなの出てますね。これは本当だと思います」

御厨

「さあ、石破さん。この前川前次官のね、参考人招致での発言。始めから加計ありきだったって明言してますがどうでしょう」

石破

「それは前川さんじゃないと分からないこと、あるいは文科省の担当者、内閣府の担当者じゃなきゃ分からないことはあると思います。だから、主張は対立してるわけですよ。交わらないわけですよ。でも真実はひとつに決まってるのであって、どっちが真実かなってことを更にきちんと解明する。そういう場として今度の予算委員会はあるべきだと思いますね。もう言いっぱなし、追及しっぱなしじゃなくて、もう加計問題だけが国家の最大課題じゃないのでね、それはもうたくさんあるわけです。財政どうする、社会保障どうする、北のICBMどうする。いっぱいあるわけです。ですからもう閉会中に総理まで出てやるわけですから、ここで決着をつける、真実はひとつなのだって私は思いますがね」

御厨

「藤井さんいかがですか」

藤井

「あのこれはですね、必ずね、こんな問題は瑣末だってことが出てくるんですよ。石破さんそんな意味でおっしゃっているなんて思いませんよ。思いませんがですね、必ず出るんですよ。例えば、田中内閣の時ね、本質は全然違うところにあるに関わらずですね、「越山会の女王」って話から始まってるんですよ。それでお辞めになってるんですよ。ですからね、話としてはね、必ずこういうね、ある意味で言うと横っちょの話から始まってきてその命取りになってるっていうのは現実なんですね。私はそういう意味で、横っちょの話はね、しっかりやりなさいというふうに思っておりますね」