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第六五五回('17年7月9日 放送)
 「『あいうえお』『THIS』の後は『かきくけこ』」

ゲスト: 中谷元 氏/仙谷由人 氏

御厨

「さあ、稲田大臣が、九州北部の豪雨の自衛隊の捜索救助の最中に、お昼の約1時間、防衛省を不在にしていたと。40分間、政務三役不在の状態となったと言うわけですが、中谷前防衛大臣としては、これどうお考えでしょう」

中谷

「これまあ、信じられないというか、私はこういうのを考えられません。というのはまだ雨が降っていて、氾濫警報も出ているし、何十人の人が行方不明なんですね。ヘリコプターが飛ぶかどうか、懸命に現場は対応していましたけど。

朝、官邸で麻生副総理からですね、これに対しては、行方不明者の捜索、被害の防止に全力をやってもらいたいと指示がありました。で、大臣も庁内で指示をして、それからなんですね。やはり大臣としてはひとつひとつを確認して、私なんかはオペレーションルームへ行ってですね、最新の情報を入手してですね、やはり先手先手で政治的に調整するところがあるんで、やはりそういう意味では省内で指揮にあたるということですが、まだ雨も降って被害が拡大しているところに。まあ政務、その内容は知りませんけど、全てキャンセルしてですね、全力でこういったオペレーションの推進にあたるべきだと思います」

御厨

「仙谷さんいかがです」

仙谷

「私も東日本大震災の時とか、あるいは官房長官になってすぐに口蹄疫騒動あったんですね、この時も豪雨になりましてね、5月、6月だったですかね。だけど、自衛隊の方々がその防衛庁長官、防衛大臣が指揮をすればですね、本当によくやってくれますよね。技術力っていうか、技能力っていうか、そういう対処力がものすごく高いのにですね、感心した記憶ありますけれども。

そういう時に政務の担当者がですね、まあ、ほっといてもやってくれるんだと、私は関係ないという感じになるのは、これはものすごい無責任な話になりますね。そこで何が起こるか分からないわけですよね、その救助に当たる方もですね。だからそういうことはやっぱり、その自衛隊の能力は高いんですけども、やっぱりそれをちゃんと政治家として見ているというか、それで、中谷さんおっしゃったように次の手を専門家に聞いてですね、考えて決断していくというのは重要なんじゃないでしょうかね」