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第六五〇回('17年6月4日 放送)
 「大荒れ『終盤国会』。どうする隣の超大国『中国』」

ゲスト: 二階俊博 氏/漆原良夫 氏

御厨

「さあ、二階さん。小池都知事の離党届提出の動き、これどうご覧になってらっしゃいます」

二階

「いや、これは初めからそういう腹を決めてですね、一番世の中に、東京都民に、アピールするような時期を狙って、こういうことを考えておったんでしょうね。ですから、何にも我々驚いてもおりません。むこうは予定のコースですよ」

御厨

「漆原さん、どうです」

漆原

「今まで分かりにくかったですよね。今度は新しい都民ファーストの党の代表ということになられたわけですから、その政党の代表が別の党の党籍を持ってるというのは、分かりにくいですよね。そういう意味ではこれ、まあ当然なんだろうなというふうに受け止めております」

御厨

「二階さん。この離党届、要するに受理するのか、様子を見るのか。受理すれば対決の構図となって小池さんの思い通りだし、様子を見れば決断できない自民党と責められそうな感じもしますし、どうなんでしょう」

二階

「いやそんな、さほどのこと、うちは党員って多いんだからね。そんな小池さん1人に振り回されるというようなことはありませんよ。ですから、あっちはあっちの考え方でね、一番効果的なところ狙ってやったんですけど。政治ってそんな簡単なものじゃない。東京都民の皆さんもちゃんと、理性のある人はいっぱいおるんですから」

御厨

「そうすると二階さん。都議選が終わるまでそのまま放置ですか」

二階

「いや、まだ手の内は申し上げるわけにいきませんがね。だけど、東京都議選も一生懸命に戦っている人、その同志、いっぱいおられるんですからね。そういう人たちに迷惑をできるだけかけないようにするというのが、我々のせめてものことですから。その気持ちは持ちながらですね、決断しなきゃいかんところを決断すると」

御厨

「あの公明党も立場としては難しいんじゃないでしょうか。国政では、自民党と連立を組んでいるのに、首都決戦でこの支持する小池知事が自民党と全面対決となると。こういう感じ、漆原さんどうでしょう」

漆原

「そうですね、まあ東京都は東京都で国とは違った政策決定、問題点持っているものですからね。東京都の問題と国の問題はリンクしないと。私はそういうふうに思っております」