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第六三二回('17年1月22日 放送)
 「2017激動世界『東京・日本大改革』」

ゲスト: 小池百合子 氏/野田聖子 氏

御厨

「お二人とも力を入れてるのが女性の社会進出ですが、野田さん、女性の社会進出の現状をについていかがですか」

野田

「その前提としてよく小池知事と私がどうして親しいんだと、仲が悪かったんじゃないかみたいなことを、こう勉強なさらない政治部の記者さんたちがおっしゃるんだけど、政策やその時々の政治のスタンスは当然違います。ただやっぱり源流っていうのかな、それは私たちが女性として政治活動をしているっていう、そして元々やっぱりマイノリティーですから」

小池

「万年野党ってところですね」

野田

「そう女性は。今あのついこないだまで、干され派を作ろうって言ったら、東京都に行ってしまったので」

小池

「梁山泊と言えばいいんですよ」

野田

「そうそう。いずれにしても、そういうことがやっぱり常に私たちの大前提。そこが共通項なんですね。でもまあ答えを言えば、非常に遅れているんだと」

小池

「あの数値が明確し示してますね。ワードエコノミックフォーラム。これが昨年、一昨年ですか、数字で104位で。あれだけ女性活躍だ、一億総活躍だって言っているにもかかわらず、なんと111位に落ちたんですね。で、これ理由は簡単なんです。色々といま進んではいるけども、他の国はもっと女性を活躍させた方が、これはプラスだということを知ってるからなんですね。ですから、ここもスピード感が重要だというふうに思いますね。

それから特に数字が悪いのはですね、女性政治家が少ない。そして、閣僚も少ない。そしてまた女性政治家もですね、なんていうんでしょうかね、女性で永田町で、うまくやっていくにはちょっとお酌が上手い方がね」

野田

「私飲んでばっかりだから駄目なんですね」

小池

「あなたは自分で飲んでるからね。お酌することをやらないっていうかね。まあそういう馬鹿馬鹿しい話、あいつは愛いやつだみたいなことになってないと、返って弾かれますよね。全然愛い奴じゃないですから私なんか」

御厨

「小池さんとしては、都議選の候補者選びでは、女性候補意識されます」

小池

「されます。やはりね、女性っていうか、政治を変えたり、社会を変えたり、それから企業でもね、いま行き詰ってる企業などもですね、本当に女性はバシッと、本当の意味でですよ、広報担当、なんか広報用の、広報担当じゃなくて、広報用の女性なんていうことやると、その彼女にとってもよくないしね。会社にとっても結局だめで、そういうお飾り的なことはやってるような場合ではないというふうに思います。私たちもしっかり自分自身磨いていってですね、本当に実力で勝負をするということだと思いますし。

希望の塾に来られている、立候補したいという方々、すごい経歴の女性いっぱいいらっしゃる。たぶん彼女らはですね、ちゃんとその実力を発揮する場がないんだろうと思うんです。つまりそれは、男性がどのように扱ったらいいかわからない。そこが問題です」

野田

「働き方改革は、女性を活躍させることじゃなくて、女性をしっかりと生産性を上げる人材として認めることだと思います」