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第六一九回('16年10月16日 放送)
 「秋の『議会』で…」

ゲスト: 大串博志 氏/片山善博 氏

御厨

「片山さん、見直しを巡っては小池都知事と組織委員会の森元総理が激突という状態なんですが」

片山

「森さんにも言い分あると思うんですよね。やっぱり自分は組織の長で、もちろん全部自分が決めているわけではなくて、色々と組織の中で詰めて決まってきて、それに従って皆段取りしてきてるわけですから。今頃になって知事が変わって、ちゃぶ台ひっくり返すようなこと止めてくれというのも分からないでもないですよね。やっぱり人間は感情の動物ですから、そういう面は小池知事も配慮してあげなきゃいけないとは思うんですね」

「ですから、対立する、衝突するんじゃなくて、やっぱりよく順々に説いて、今までのどこが問題だったのかってことを良く話し合って、そして前進させていくという、そういう姿勢が必要だと思いますね。もうひとつは、やっぱり透明感が非常に薄いんですね。ですから、ひとつひとつ情報公開していく。例えば、彩湖にもっていくと沢山お金がかかるんですよ、みたいな情報が入ってますよ。3つあって、むしろ今の東京湾よりも高くなるんだというような情報ありますけど。本当かなと私なんか思うんですね。だから、そういうのをきちっと、ひとつひとつ詰めていって。その上で、合理的にやっぱりここだという、そういうプロセスを見せて欲しいですね」

御厨

「大串さん、開催費が3兆円超というね。当初の4倍になっちゃったと。これ、一元化すべきであるとの話がありますが、東京都・組織委員会・国、どこに一元化すべきだと思いますか」

大串

「基本的にはやはり、組織委員会を作って、そこを中心に行っていくのがどこの国のオリンピックでも行われているスタイルですね。その仕組み自体が悪いわけではないと思うんです。そこを中心としてやっていく際に、詰めが甘かった、あるいは情報の開示が乏しかった、あるいは当然組織委員会だけでやれる話じゃないので、都や国とも協議する面があった。そこの時に、情報共有が十分じゃなかったという面があるんじゃないかと感じます。国会でこの論点を議論していても、やはり答えが返ってくるのに情報の流通が上手く出来てないなと感じる事が多々あります。だから、組織委員会というボディーを中心にしながら、情報の共有をいかに図りながら、情報開示をいかにしっかりしながらやっていくのかがカギではないかという感じがします」