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第六一〇回('16年8月14日 放送)
 「戦後71年の夏に」

ゲスト: 野中広務 氏/古賀誠 氏

御厨

「今回は2020年の東京オリンピックを睨んで、2年後の2018年9月に総裁任期が切れる安倍総理の任期延長論も浮上していますが。古賀さん、これはどうご覧になってます」

古賀

「確かにですね、オリンピックは別にしましてもね、非常に今、中長期的に問題を解決しなければいけない課題っていうのは多いですよね。世界の国々の状況、経済の問題もグローバル化がさらに進んでいく。そういう意味で、今の総裁の任期2期。3年、6年で良いのかというのは、私は色んな角度で勉強する、議論するというのは良いことだと思います」

「ただ、安倍さんの延長ありきでこれを取り上げるというのは、あまりにも国民の皆さん達には理解できないことではないかと。そうではなくて、もっと国家の国益としてどうあるべきなのか、日本のトップリーダーの任期がどうあるべきなのか。これは多面的な議論というのは、私はあって良いと思うし。二階先生のそうした発言はですね、大いに私は傾聴に値すると思っています」

御厨

「野中さん、この点いかがですか」

野中

「私はね、まあとにかく今、安倍総理も安保法案の審議の時に、9条については明確にこれを残すべきだということをおっしゃっておりますので。その点では、私はいくら右的な総理や防衛大臣であっても、このことは内閣の基本として守って頂けると信頼しておりますから。おそらく今後の日本の歩みにそんなに私は戦争を自ら仕掛けるとか、巻き込まれていくということはありえないと。このように思っております」