「私はね、東京都知事選がなぜね、50年前に比べて注目されてるかということをね、今一度、候補者の皆さんにやって頂きたいと思うのはね、やはり東京都っていうのは、世界195か国のうちの人口1300万というのは大体70位か80位くらいにあるんですよ。だから国で見ても世界中で70~80番目くらいの大きさなんです。GDPで言うとね、地域別でみるとインドネシアぐらいなの。ということはね、インドネシアくらいの、人口別にしても大きな経済圏を取り仕切るわけでしょ。
そうすると世界の70~80番目というと何が起きるかっていうと、大体は大臣がいるんですよ。モノを取り仕切る。ところが今度、東京都知事は昔からずっと落下傘のように降り立つ。自分を支えるスタッフは全部知らない人がやるわけです。こんなことで都の行政が出来るわけがないんですよ。
だからまずね、自分のスタッフをどういう人を持つか、大臣クラスの局長、副知事。せめて副知事はね、4~5人、自分が連れて行くべきだね。自分の部下として自分の意思を反映するようなことを彼らにやらせる必要がある。ガバナンスですよ。それがない限り、今までと同じ知事選をやってですよ、今までと同じ人事をやったらね、また失敗しますよ。
ということをね、是非考えて、国民の生活とか社会保障とか自然災害の問題とか。これだけの都市に人口が集中してる時にね、そういう大きなテーマについて知事はしゃべるべきですね。自然災害とか社会保障の問題、将来の生活の安定ということにね、ほとんどしゃべってない。これは大きな問題ですね。だからこの一週間で是非それをね、都民に言って欲しいですね」
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