時事放談 トップページ 毎週日曜あさ6:00〜6:45
過去の放送 出演者 時事放談「サロン」 テレビプロデューサーの日々
 
 
第五八八回('16年2月28日 放送)
 「揺れる世界の中で…」
 ゲスト: 藤井裕久 氏 / 丹羽宇一郎 氏

御厨

「さあ、まずは丹羽さん、今回のこの合併。これ、どうご覧になります」

丹羽

「私はひとつの政治の流れとして良い方向だと思います。問題は、どこまでの情熱と覚悟、決心でやるかどうかですね。やっぱりトップが自分の体、命をかけてでも断固としてやるんだと。もし離党する者がいればやむなしと。それぐらいの覚悟を持ってやらないと、普通どおりの考え方でやろうとなると、なかなかまとまらないと思います。リーダーというのは、ある時は清水の舞台から飛び降りるくらいの覚悟を持って、断固とした、私の言葉で言えば狂いに似た確信。確信を持って引っ張っていかないと、こういう話はまとまらないと思います」

御厨

「さあ、藤井さんいかがでしょう」

藤井

「全くその通りだと思いますしね、私は司馬遷の言ってる中でですね、胆力が大事だと。知力も大事だけど胆力が大事だ。これだと思います。それは今、丹羽さんのおっしゃったことだと思うんですよ。要するに理屈だけこねて、まとまったとか何とか言ってもしょうがないんで。今のような本当の信念を持つってのは、腹じゃなきゃ出来ないと思いますね。私は胆力だと思っておりますね。それで、本当のこと言うと私は、全野党で反安倍なんですから。反安倍が協調すべきだと私は思ってます。このワンステップだという点なら理解出来るんですが。本当は、共産党まで、一緒になるんじゃないですよ、協調をすべきだと思います。そうするとね、反安倍だけかって言う人いるんですよ。それはですね、まず安全保障政策による日本の将来の方向ってのが、まずありますよね。これ、非常に大事な事。それからね、さっきから出てるようにね、カネをばら撒けば経済が良くなるというのがいかに嘘かっていうのも協調してるはずなんですよ。それも含めてね、政策を明確に出せると思ってます」

御厨

「丹羽さんどうですか、今度の党はどんな旗を立てるべきだと思われます」

丹羽

「やっぱりこれはね、今の流れから言えば、やはり反自公でしょうね。だからその中で、今の政権に対してね、自分も100%付いていけないという方が、もしおられれば、是非、反自公の旗を掲げてね、民主党との野党連合に入ってもらいたいと思いますね。それぐらいのやっぱり覚悟と決意でやって欲しいですね」

御厨

「藤井さん、これ党名どうしますか」

藤井

「私は党名の問題というのはね、セカンドで良いと思いますよ。それより大事なことは、一緒になるというか、協調するってことです。そして反安倍です。反安倍にはまず、要するに日米軍事同盟を結ぶということの怖さ。これがひとつ。それから、カネをばら撒けば経済が良くなるという間違い。このふたつで良いと思いますね」