時事放談 トップページ 毎週日曜あさ6:00〜6:45
過去の放送 出演者 時事放談「サロン」 テレビプロデューサーの日々
 
 
第五八四回('16年1月31日 放送)
 「国会大揺れ」
 ゲスト: 江田五月 氏 / 増田寛也 氏

御厨

「さあ、まずは江田さんにおうかがいしましょう。江田さんは裁判所の元判事でもいらっしゃいますけども、週刊誌の報道で発覚し、1週間で辞任という今回の騒動をどうご覧になるか。自民党からは嵌められたのではという発言も出ていますけども、いかがでしょう。率直なところ」

江田

「全く嫌になりますねえ。甘利さんというのは私は高く評価をしていたし、今もけして悪い人ではないと思ってるんですけどね。その甘利さんにしてこういうことが起きるという事は、やはり日本の政治が金絡みのところからまだ脱していないのかなと、本当にそう思います。

甘利さん、今色々言われるけど、やっぱりいくつか、ヤメ検の弁護士とよく相談したと言いますが、こういうふうにすれば逃れられるよというようなストーリーを書いたんじゃないかという気もします。辞めたからそれで良いんだというわけにはいかないんでね。

それと、嵌められたという話ですよね。これは私は、そんなこと言っちゃだめだと思います。権力を握っている人には色んな、ちょうどね、飴にアリがたかって来るように色んなこと来るわけですよ。そこに嵌められたんじゃあ、そりゃ外国だって来るかもしれない。そんな権力を行使する人としては弁解にならないですよね。

だからもう辞めるのは当然だと思いますね。涙を流してお辞めになって、お気の毒とは思いますが、これは辞めなきゃなりません」

御厨

「増田さんは、元総務大臣でもいらっしゃいますけど、どうでしょう」

増田

「政治家のこうした問題についてですね、繰り返し繰り返し起きてくるなという思いと、それからあっせん利得処罰法という法律があって、そこに該当するかどうか、法的な問題がまず第一に問題にされるんでしょうけども。やはり政治家の場合にはそれだけではなくて、いわゆる政治的責任というか道義的責任。こういったものがありますので、今回の週刊誌報道から始まった一連のことを聞いた時、これはいずれは辞めなければいけないだろうなと。むしろ大臣を辞めるというよりも政治家としての活動の是非が問われるなあと実は思ってたんですが。

ですから、そういう意味で記者会見行われるっていう時に見てますと、まだしばらく続けられそうな雰囲気がちょっとあったものですから、そうすると国政の停滞を招いたらいかんなあと思いましたんですが、辞められたことは良かったと思いますが、それでお終いじゃなくて、要は色んな疑惑にこれからも誠心誠意答えていうということが必要であろうと思います」