「まあ結果としましてね、そうなったんですが。私は安倍政権にとって、けしてプラス要因ではないと思います。なぜかと言うと、大政翼賛会的に自民党がなってるという事を証明したというのがひとつあるし、それからやっぱり自民党というのは幅の広い政党で、右から左まで右って言ってもそんなに右じゃない、左って言ってもそんなに左でもないが。要するに政策的にも非常に幅のある政党であるという事が言われてたのに、誰一人ですね、政策を掲げて立ち上がろうとしなかった。野田さんはそうしかかったんですけども。で、結局無投票になってしまうとですね、安倍政権に対するいわゆる一種の党員投票ですから、国民投票になぞらえて言えばそれがなかったという事なので、正当性がこの選挙を通じてこの3年間与えられたと、安倍政権に対してですね、そういう手続きがなかったので、弱いと思いますよ、かえってね。みんな心の中ではこんな事じゃいけないと思いながらね、今の権力がかなり強い形になってしまっておるので、ひれ伏した形に党内全派閥、無派閥も含めてなってしまったということは、ちょっと政権としては弱いと思います」
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