「そういう見方があるかもわかりません。特に防衛費がこんなに厳しい財政状況の中で伸びてきていると。その必要が本当にあるのかどうか、特に今国会、安全保障政策、集団的自衛権の議論が始まりますね。そういう中で防衛費まで、いや僅かじゃないかと言う人もいるけれども、率から言ったら0、いくつだと、そう言う人もいるけども、増えてることは増えてる。ほとんど当初予算で増えてるところの分野ってのはほんの僅かなんですね、ほとんど減なんですね、今年に比べると来年度のは。そういう中で、防衛費が増えてる。そうするとやっぱり軍事大国を目指していくんじゃないかと、こういう懸念を持つ方は沢山いらっしゃるし、近隣諸国にもそういう不安感っていうのが出てくるだろう」
「ですからよほど予算の審議の中で、国民には集団的自衛権の説明と合わせて防衛費の問題も議論して頂かなければいけない。もうひとつはですね、やっぱり社会保障費というのは1兆円増えてるんですね。で、これはですね、僕はちょっと野中先生と見解が分かれるのかもしれませんけども、いよいよですね、超高齢化時代が日本はやって来るんですね。今、人口構成見てみますと65歳から74歳1500万人、75歳以上の方が1500万人、およそ今。これが10年経ちますとね、なんと65歳から74歳までの方々は100万人減っていくんです、今の1500万人から。逆に団塊の世代が全部75歳以上になっちゃう。そうすると700万人増えるんです」
「超高齢化時代の中で、私はやっぱりその中で一番大きな分野は医療・介護。こういったことを考えてみますとね、そこはやっぱりなんかね、考えていく必要があるんじゃないかと。次世代の若い人たちへの負担とか、様々な事を考えますとね。確かに弱者に厳しいじゃないかという批判はあるかも分からないけども。ここはやっぱり少し本音を言ってね、やむを得ないところは国民にも、我々ももう75歳になっちゃう訳ですが、痛みというのは、負担っていうのは分かち合うことが必要なんじゃないかなと。私は若干そういう考えを持ってます」
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