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過去の放送 出演者 時事放談「サロン」 テレビプロデューサーの日々
 
 
第五三一回('15年1月11日 放送)
 「さあ、1年が始まった」
 ゲスト: 藤井裕久 氏 / 浜矩子 氏

御厨

「民主党の代表選が進んでいるわけですね。民主党への有権者の信頼が失われている理由ですけども、浜さん、民主党に何が足りないんでしょう」

「全てが足りないと言わざるを得ない面があると思いますが。一番足りないのはやっぱり『怒り』でしょうね。この党首選に向かってもお互いに野党再編をどうするかとか、そういうような事ばっかりで議論を戦わせてる。やっぱり、今の現政権がやっている今日も議論しているようなとんでもない認識とか政策とか言うものに対する怒り、燃えるような怒りをぶつけると、そういう姿勢というのが感じられないところだと思いますね。本当にそういうまともな野党らしい怒りというのがあればですね、この党首選の戦い方も全然違うと思いますし、こいつら頼りになるなという思いを人々は持つんだと思いますが、やっぱり怒りを忘れちゃってるからですね、アドレナリンもでないし頭も回らないと言う感じになっちゃってるんだと思いますね。頑張ってもらいたいだけに腹が立ちますね」

御厨

「今、浜さんはそういうふうにおっしゃったんですが、どうでしょう藤井さんは、今の民主党には何が足りないんでしょう」

藤井

「私はなぜこのあいだ負けたかというのは、何度も同じ事言ってますけどもね。ひとつはですね、議論ばっかりしてる。議論は大事です、しかしね、最後には決めなきゃいけない。ところが、林芳正氏とここで話した時、彼はね、みんな出なくなっちゃうんですよと、それが自民党的やり方だと言うんですが、出なくなっても出てもいいんですが、その最後には決めるということが大事だと思います。それともうひとつはね、役人をね、野党の時は役人敵で良いですがね、役人を敵にするようなね、やり方は私は反対なんです。このふたつは岡村さんの回で言ったかと思います。じゃあどうするかと言うとね、私はね、今とても良い事をおっしゃってるんですが、私は、この、まずですね、奇をてらう事を言うなと言う事なんですよ。奇をてらう事ばっかりやってるようじゃしょうがない。例えば、どこと仲良くしようなんて、そんなのどうでも良いんです。そうじゃないので、それからもうひとつは政策でもですね、今のようなことをしっかりやればですね、必ず多くの方がついて来て下さるんですよ。私はそう思ってます」

御厨

「浜さんね、じゃあ民主党が今掲げるべき旗ってなんでしょう」

「掲げるべき旗は、何と言っても政権交代だと思いますけど。まあ民主主義のために戦うぞっていう事ではないかと思いますし、平和のために戦うぞという事だと思いますし。大日本帝国に向かわんとしている政治の流れを変えるぞっというふうな言い方も出来ると思います。本当に言い方は色々ある。怒るべき材料は色々ある訳で、その辺をやっぱりもっと燃え立つ思いというのがないと話にならないと思いますね」