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第五二七回('14年12月14日 放送)
 「選挙に行こう!!!」
 ゲスト: 片山善博 氏 / 北川正恭 氏

御厨

「突然の解散に始まった今回の選挙ですけども。北川さん、マニフェストをずっと進めてこられた立場で、これどうでしょう」

北川

「マニフェストの提唱者の一人なんですけども。今回全体のマニフェストの中にですね、苦い薬が入っていないと。そしてその中で誠実な政策論争しようという事がですね、なにか足りないなという感じがしてます。従って本当言うと、「選挙はお願いから約束」という事でもう10年以上経過するんですけども、まあ少し停滞しているなと。で、実はですね、来年の統一地方選挙で、すぐ選挙ないと思ってましたから、本当に地方の方がマニフェストサイクルすごく流れてるんですね。親和性はそっちにあると思います。頑張ってやろうと思ったら今度に総選挙で、今回はマニフェスト型のですね、それでワクワク感があるようなね、与党と野党の対立っていうのは見えないなというのが残念に思いますね」

御厨

「片山さん、今回のマニフェストどういうふうにお考えになりますか」

片山

「これは今回に限った事ではないんですが、政党が作るマニフェストでありながら政党の中で必ずしも良く議論、吟味してない。例えば候補者はもちろんですけど、党員との間の意思疎通を図っているか、これは全ての政党という訳ではありませんけどね、大きな政党で言いますとね、党員とか支部ですね、そことの間の擦り合わせっていうのが十分出来ているのかどうか。政党によっては党の内部でマニフェストをどう書くかという以前に、この問題についてはどういう対応をするかという重要政策についての基本的合意が必ずしも出来ていない。そういう印象を受けますね」

御厨

「北川さんどうなんでしょう。今日の投票で今後の4年間の任期が決まる訳ですよね。北川さんは今後4年間のポイントはなんだと思いますか」

北川

「これは今回選挙をやってですね、どちらが勝たれるかは別に致しましても、やっぱり安倍政権がですね、この道しかないと言われたら、この体制、あり方がですね、全体的に問われると。で、それには経済政策、アベノミクスであったり、あるいは安全保障であったり、外交、農業の問題それに発展していきますから、いわゆる進め方、考え方、という事になるんだろうと」

御厨

「片山さん、今後の4年間、どうお感じになります」

片山

「この4年間重要な問題が、多分法案化されるとかですね、そういうプロセスに入ると思うんですけども。是非ですね、国会で、きちっと議論をして頂きたいですね、与野党が。十分な時間的余裕を持って、国民の意見を汲み取れるような、そういう中で与野党がしっかりと議論して、それが報道で伝えられて、国民の反応がそれに対して示される、こういう本来の議会制民主主義であってほしいなと思いますね」

御厨

「さて北川さん、この若者に問いかけておきたいことはなんでしょう」

北川

「これはもう是非投票に行って下さいと。それでですね、松山市選管が前回ですね、松山大学で期日前投票所を設けたんです。そしたら20代だけそこが上がってたんですね。で、選挙管理委員会も随分ネット選挙解禁とともに改革始まってるんですね。したがって、そういった機会を捉えてですね、若い人が行けるような雰囲気作りは全体で取り組む。若い人がですね、行かないと、一説によれば13万円損しますよというような、そういう計算があって、やっぱりお年寄りが増えてくる。それで投票率が高いというと、多数決ですから政治がそう動くねえとか、まあ我々も学生の皆さんには教えていく必要があるんだろうと思いますけど」

御厨

「片山さんはどうでしょう。若者に呼びかけておきたい事」

片山

「これは、政治が嫌だとかですね、関心がないとか、なにか政治から少し身を置いて離れていると、それが若者風みたいなところがない訳ではないんですけど、それは決して私は懸命ではないと思いますね。政治を笑うと政治から笑われます。政治を馬鹿にすると政治から馬鹿にされます。ですから是非、自分の問題としてこの一票一票を投じて欲しいですね。特に今回の選挙でも問題になる論点というのは、即若い人達に重大な関係ある訳ですよね。子育てなんてのはすぐ目の前ですし、将来の年金の問題もあるし、エネルギー政策しかり、TPPもしかりですね。ですから是非、我が事として選挙に臨んで欲しいと思いますね」