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過去の放送 出演者 時事放談「サロン」 テレビプロデューサーの日々
 
 
第五一九回('14年10月19日 放送)
 「秋に思う『アベノミクス』」
 ゲスト: 仙谷由人 氏 / 丹羽宇一郎 氏

御厨

「丹羽さんね、政治資金の不適切な支出については、かつて光熱費を巡って自民党の佐田行革担当大臣が大臣を辞めたりですね。それから、松岡農水大臣は自殺をしたと言う事があるんですけども。いまだにこういう問題が、さっき政権党の緩みだとおっしゃいましたけど、それでもいまだにこういう問題が起きるっていう土壌。これどうお考えですか」

丹羽

「やはり人間の本性と言いますかね、そういう動物的なそういうものがね、時々顔を出すって言うのは避けがたい事でしてね。まあこれからもあると思いますね、時々。だけど問題は常識とか良識の範囲でね、今のネギの話もうちわの話も解決していくべき問題で。その良識・常識を欠いてるようなね、最近政治家の方が多いんではないかと思うんですね。誰がどう考えても、国民の圧倒的多数がね、そんなにネギを大量にと言うのは何かおかしい気がしますね、うちわも。これはやっぱりね、きちっと国民に分かり易く説明をされる必要がありますね。そういうのが政治家の義務だと思います。説明義務ですね」

御厨

「なるほどね。さあその今、うちわの問題出ました。うちわ騒動ですけど、法律を司る法務大臣というところが特に問題になっている訳ですけども、野党から刑事告発と言う事態ですが、仙谷さんこれはどうお考えですか」

仙谷

「まあだから法務大臣だからね、野党は刑事告発まで踏み切ったと思うんですよね。だからやっぱり非常に堅苦しい言葉を言えば、拡大解釈とかですね、非常に柔軟な、あるいは自己勝手な解釈がね、出来ると言う事を法務大臣が示して良いのかと言うところまでいっちゃいますよね。だから公職選挙法なり政治資金規制法の規定というのがそんなに緩やかで良いのかと言う事に、法務大事の場合はなりますから。だから法務大臣になる時に、やっぱりこの種の事をちゃんと自分でも自覚して、いやあ私は大臣になりたいけど法務大臣はダメです、という話にでもしておけば良かったんじゃないかと思うんですね。ただだから、これ「うちわ」でどの程度の有価物かはともかくとして、有権者にこういうものを配ると言うのは、これはやっぱり基本的には今は少なくとも自分の選挙区の有権者には金品に変えられるものとか、財産的な価値の僅かでもあるものは、そういう紛らわしい事はやめようじゃないかという事が始まっていまして、始まってると言うか、そういうふうになってますから。電報しかだめだとかですね、全てそうですね。それから会費は実費の会費であれば良いけどもとか、利益供与にならないようにしなきゃいかんと」

丹羽

「まあ「うちわ」はね、内輪の話じゃないんだから。やはりきちっとね、常識の範囲内だと思いますよ、こんなものは」