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第五一三回('14年9月7日 放送)
 スタート新内閣 〜「守る」も「攻める」も
 ゲスト: 石破茂 氏 / 前原誠司 氏

御厨

「さあ、いよいよ心機一転、スタートを致しました。こちらをご覧下さい。「安倍改造内閣 地方・女性に重点 首相 政策大胆に」とあります。まずはここは前原さんからうかがいましょう。今回の顔ぶれ、どのようにご覧になりますか」

前原

「支持率は上がっている訳ですし、新たなスタートですから皆さん頑張って頂きたいと思います。特に私が関心を持っているのは消費税。これをどうするかと言う事と、この後で議論になると思いますが、地方創生。まさに石破大臣が担当される訳でありますが、来年統一地方選挙なんですね。そのいわゆる言ってみれば票集めのためのニンジンのようなものであってはいけないし、本当に地方に活力が生まれるかどうかというところを。統一地方選挙対策ではないかどうかというところは厳しく、そこは国会の中で対決をしていきたいと思います。でも頑張ってもらいたいと思いますね」

御厨

「前原さん、そうおっしゃった訳ですが、今回の内閣、党執行部の顔ぶれ。石破大臣はどうこれをアピールされますか」

石破

「党で言えばね、谷垣前法務大臣、元総裁。今まで自民党の歴史になかった事ですよ。ですけど、私たちは私たちに至らない所があったので、野党になりましたと。私は政調会長で2年谷垣総裁にお仕えしましたがね、あの時にとにかく何で野党になったんだと、我々は。どこがいけなかったんだということを反省する3年4カ月だったですよ。で、政権に戻らせて頂いた。私は党幹事長で党をお預かりした。ずっと言っていたのはあの野党の時代を忘れちゃいけない。忘れたらすぐ国民の支持は離れるってこと言い続けたけど、衆議院も参議院も1期生の方って野党経験ない訳。だから一種の語り部みたいに伝承してたんだけど、一番知ってるのは谷垣さんですよ。総裁ですもの。あの時に谷垣さんがいて、自民党っていうのは政権に戻るきっかけを掴んだ訳で、谷垣幹事長っていうのは本当に良い人選だったと思います。で、内閣は色んな人を色んな形で登用してきた。でもそれは実行であり実現であり、この国民の期待を絶対に裏切ってはいけない事であって、実行し実現するための布陣としては良い布陣じゃないかなって。自分が入ってて言うのも変な話なんですけど、そう思いますがね」

御厨

「なるほど、そして女性閣僚をとにかく5人登用したと。前原さんどうでしょう。小渕経産大臣が注目をされてますが」

前原

「一度大臣経験されてますので、大臣というのはどういうものかというのをご存じだと思いますし、原発再稼働、そして様々な経済と言うものを活性化させる大変重要なポストでありますので。今、期待をされておられると思いますので、期待通り頑張って頂きたいと思います」

御厨

「なるほど、今、前原さんこうおっしゃいました。石破さんどうでしょう、自民党の待機組だった男性陣からは、やっかみの声も出ているという話もありますが、この点どうでしょう」

石破

「それは人事っていうのは、喜ぶ人よりも残念だなって思う人の方が多いんですよ。いつでもそうですもの。そういうものなんですけど、やはり党、政府、そして国会という三つの活動の場がある訳で。今回閣僚になれなくても、そういう方々が党や、あるいは国会の場で、それぞれの見識、能力、十分発揮して頂くってことは大事だし。私も役に就いていない時も長かったんですけども、その時にどれだけ勉強するか、どれだけ幅を広げるかってのが次に繋がってる。十分じゃなかったけど自分もそういうふうに心がけてきたつもりです。だから人材豊富だって言うけれど、常に100%、120%その役に就ける。就いていない時に何するかって事を我が党の人間は考えていくべきなんでしょう」