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第五一二回('14年8月31日 放送)
 暑い夏の後、「これから起きる事」
 ゲスト: 野中広務 氏 / 藤井裕久 氏

御厨

「選挙が目白押しと言うことですね。沖縄の知事選を前にボウリング調査を始めて辺野古で混乱が広がっているということですが、野中さんはこれをどのように見ておられますか」

野中

「仲井真知事も始めはずっと2期の選挙まで辺野古反対で基地は県外で一致をしておった訳で、その選挙の本部長をやったのが那覇の市長の翁長さんなんですよね。その二人が今度戦うということになって。

私はね、仲井真さんが辺野古の厳しい選択を迫られた中で、東京で官邸から何とか何とかという話を幾度も受けて、その上で苦渋の選択をして一応の了解をしたと。ところが今度、翁長さんと戦うようになって、自民党の一部も付いて、野党も一緒になって応援するという、そういう状況の中で、辺野古を承認した仲井真さんが自分の責任を果たそうとして立候補を表明してるんですよ。

だのにね、今日ね、もうこれでもかこれでもかと言うようにね、強引に調査と準備を進めていく政府の今のやり方が、沖縄を本当にね、見捨てたような形にしておるという事を、ひとりの沖縄に関わってきた人間として憤慨に堪えないんですよ」

御厨

「なるほど。今、野中さんに詳しく説明をして頂きましたけども、これ、藤井さん。民主党も沖縄問題では随分苦労されましたけども。いかがですか」

藤井

「私のところにね、仲井真さんよく見えたんですがね、本当に良くやってくれましたと。つまりこれ経済の話なんですよね。で、山中貞則以来だなんてね、若干お世辞もあると思いますけどね、そう言って下さったくらいですから。要するに基地の問題じゃなくて、経済の問題で戦おうと今しておられると思います。

ただ基地の問題について、ここで何回か申し上げたんですけどね。要するに戦争末期、地上戦やったのは沖縄しかないんですよね。その時、大田海軍少将ですか、司令官が自決する直前にですよ、海軍次官に電報を打ってですね、『沖縄県民かく戦えり』。一般の県民が地上戦ですから戦ってるんですよ。『後生特段のご配慮を願う』と言って自決しておられるんですよ。これ、僕は忘れちゃいけないと思ってるんですよ。沖縄に対しては特別の措置をすべきだと思います。特別の高配を望むと太田さんが言ってるんですから、私はそう思います」