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第四九七回('14年5月4日 放送)
 「夏がやってくる…」
 ゲスト: 増田寛也 氏 / 片山善博 氏

御厨

「増田さんは人口減少社会についても提言されてますよね」

増田

「地方がね、人口が非常に減って来て、まさに消滅可能性の市町村がうんと増えると言うのはあるんですが、実は一番深刻なのは東京の姿であってですね、75歳以上は2030年ちょっとたつと2倍以上になりますよね。で、20代30代は40%少なくなってですね、ですからその時に一体どういう姿になるのか。もうとても介護施設も勿論これ以上作れませんけども、担い手すらいなくなってしまうと言うことになりますんでね。自分の、まあ私なんかも生きていればど真ん中にいるはずですけどね、どうやってそこを乗り切ろうかって言うのは。まあやっぱり地方行くしかないと思いますね」

御厨

「うーん、地方に行くしかない。どうです今の点、片山さんは」

片山

「東京は深刻だと思いますよ。地方はね、私が知事やってた鳥取県などは、随分早いうちに高齢化をむかえたんですね。ただね、やはり比較的土地柄がゆったりしてるので、施設を作ろうと思ったら作れる。それから若い人の就職の場が無い、だから外へ出ていくっていう状況でしたから、若い人の職場を作ってあげる、介護施設なんかで。そうすると人は集まるんですね。それから家族、コミュニティーが都会に比べると比較的しっかりしている。地域社会がしっかりしている。これ東京の方はですね、コミュニティーっていうのは、まあ場所によって違いますけど、高層マンション群なんかはもう無いですから。ですからそういう地域力とか家庭力っていうのがすごく少ないところでこれから超高齢化社会を迎えるっていうのは、地方よりもぐんと深刻だと思いますね」