「私はね、アメリカに言われて日韓の首脳会談をやるとか、日米韓の首脳会談をやるという事自体がおかしいと思うんですよね。日本にとってね、やっぱり日韓関係は大事だから、日韓をいかに良くしていくかという発想が、まずあるべきであってね。アメリカが中に立ってですね日米韓の首脳会談をやるって、ものすごくテクニカルな議論になっている訳ですよね。だから私はね、仮に安倍首相がね、日韓の首脳会談をやりたいんだと言ってもそれが伝わらないんですよ。本当に日本が日韓関係を良くしたいと思ってるのかと言うことについての疑問がね、韓国側にあるし、逆も真なりなんです。
私は今の韓国の態度が正しいとは全然思ってない。異常にね第三国に行って日本の悪口を言いまくるなんてことはね、本来あってはならないんですけどね。だけど日本の方が圧倒的に先進国なんですよね、ですからやっぱりね、日本がどうするかと言うことについて綿密な下準備がいるんですよ。突然外務次官が行ってね、それで何か結論が出ると、それであれば良いんですけど、出ない時にはね、また日韓で揉めてるという雰囲気がどんどんどんどんお互いの国内世論を悪くしていく。
それで、私はびっくりしたんですがね。先週でしたかね、ソウルで非常に大きなシンポジウムに参加したんですよね。それで私のパネルが始まる前に、聴衆が500人くらいいたんですけど、そこでイーボーディングって言って、コンピューターで果たして日韓がこれから軍事的衝突に至る可能性があるかないかという質問を主催者が出したらね、なんと15%の人が軍事的衝突に至る可能性があるということを。それほどね、やはり日韓の国民的感情っていうのはささくれだっている訳ですよね。こんなことはね、私あってはならないと思うんですよ。だからやっぱりね、日本政府も韓国政府もね、この国民感情を鎮めて日韓関係って言うのをきちんと立て直すんだっていう決意を持ってね、単に口だけで首脳会談をやれば良いとかね、そういう話じゃないんですよね。もっと私は重要な事だと思います」
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