「戦争を知らない世代だからそういう世論になっているのかなと思いますが。前回、正月の番組でも申し上げましたが、私は日本の戦争を指導したリーダーがA級戦犯として裁かれて、その人達が靖国神社に祀られている事が問題なんで、その祀られてる靖国神社に今の総理大臣が堂々とお参りすると、そこにやっぱり異を唱えているんだと、思いますと。何故かと言うと、やっぱりあの第2次世界大戦、日本が関わった太平洋戦争なるものが、段々と遠くに行っちゃって若い日本国民には知らされてないというか。ましてや戦争前の日中戦争と言うのが10年近くあったんですけど、あの事は私なんかもほとんど習ってないしですね、本で読んだくらいで、もうひとつ認識がきちっとできてないです。日中戦争でどれだけの人が犠牲になったのか、日本人の犠牲もありますが中国人をどれだけ殺したのかとか、どれだけ家を焼いたのかとか言われてもわからない、南京虐殺事件でも確たる数字は分からない。
で、ああいう事が分からないままに靖国に参る事が賛成とか反対とか単純に本当は答えるべきじゃないと思いますが、若い人は割合単純に素直に答えると。で、安倍さんはそこは若くないんだから、知っているはずなんですけどね、やっぱり第二次世界大戦で戦勝国が作った世界の秩序に安倍さんの靖国参拝は異を唱えているような印象を与えているんじゃないですか。世界にそういう意味では波紋を投げかけているんで、連合国の判断がすべて正しい訳じゃありませんけどね、その上で戦後の秩序が成り立って、国連も全部出来あがってますから。何か日本の総理大臣の行動が非常に奇異に映っているというふうに思いますね」
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