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第四八三回('14年1月19日 放送)
 「白熱首都決戦」
 ゲスト: 藤井裕久 氏 / 片山善博 氏

御厨

「藤井さんは細川内閣の大蔵大臣でいらしたわけですけども、この小泉さんと細川さんのツーショットの写真をご覧になってどういうご感想でしょう」

藤井

「まあ、色々な事があったのかもしれませんけども、やはり脱原発ということが基本にあると思いますし、私は原発って言うのは都の仕事かと言う人いますけどもね、やはり東京都民はですよ、どうゆう電力によって生きてるのかという問題もある訳ですし、無関係ではないと私は思っております。それから、大きな東京都の力というものから見ると、あらゆる問題が議論して良いんだと思うんですよ。例えばね、経済政策だってね、みんな影響してます東京都民に、ですからやって良いと思っております。そういう意味でこの話が出たと言う事は、ひとつの一石を投じたという風に思っておりますし。まずなによりさっきの5人の方になりましたけどね、初めはマスコミさんはやれ十何人だとかね、色々ありましたね、あの時は少しおかしいと思ってましたけど、ここいらに来て整理されてきたように思いますね」

御厨

「新聞でも意見は分かれているわけですけども、先ほどの原発を都知事選の争点にする事について、今度は片山さんどうでしょう」

片山

「これはね、良し悪し別にしましてね、勢いとして成らざるを得ないですよね。それは細川さんが脱原発を提唱するということ勿論あるんですけど、それよりも前に都民の有権者の間に、このエネルギー問題、特に原発問題について言いたい事いっぱいある人が多い訳ですよね。もう既に首相官邸の前で大勢の皆さんが連日、毎週毎週やってますよね、今もそうですけど。ところが暖簾に腕押しというか、国の政策にはほとんど何も影響しないと、そういう無力感みたいなのありますよね。それが今回、細川さんの問題提起によってそういう人たちが意見を言う場っていうのが選挙を通じて出てくる。ですからこれ確かに都政の直接の問題ではありませんけれども、やはり都民の間ではこの問題取り上げて欲しいという素地はあると思いますね」

御厨

「なるほど、そうすると片山さんにもうひとつ。即ゼロということなら夏の再稼働っていうのも無くなると。そうすると片山さん、選挙結果って言うのは国政に直結しますかね」

片山

「これはね、東京都で脱原発とか即ゼロが出たとしても、それで国の政策がすぐ変わるってものではないですよね、直接の影響力ないですから。むしろ政治的に例えば東京都が中心になって全国の自治体に呼び掛けて、省エネの都市作りをしようとか、それからそれぞれが国の政策とは別個でも良いから、自然再生エネルギーの開発に努めようとかってことをやり出した時には国としても無視することは出来なくなる。という一種の間接的な影響は大きいと思いますね」

御厨

「藤井さん、先ほども都政では経済政策でも何でも良いとおっしゃいましたけども、注目するのはその中でもどれでしょう」

藤井

「私はね、基本的には社会福祉の問題ありますね、それから復興の問題ありますね、大島何か含めてね、それからやはり災害の対策ってのがあります。そういうのが基本である事は間違いありませんが、これ片山さんの言われた通りでしてね、何をやったっていいはずだと思うし、しかもそれに多くの都民の方が関心を持っておられるという事実は素直に受け止めなければならないと思っています」