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第四七九回('13年12月22日 放送)
 「安倍政権1年」
 〜何がよかったのか、これからどうする〜
 ゲスト: 菅義偉 氏 / 増田寛也 氏

御厨

「さあ、安倍政権のこの1年ですが、菅さん振り返ってご覧になるとどんな一年だったでしょう」

「まあ本当に早かったなと言う思いですよね。特に総裁選挙の際からですね、やるべき事ってものすごくハッキリしてたんですね。やはり75円を超えそうになった円高ですよね、あの状況の中で日本の輸出産業ってのはほとんど壊滅的状況ですよね。ですからここはしっかりですね、まず金融政策、経済政策、ここから始めるということ。これは総裁選挙の際もですね、しっかりと訴えていたんですよね。次元の従来と全く違う政策をやると、それで衆議院選挙勝たせて頂いて内閣を作ってですねまさにその事をしっかりやってきてると言うことです」

御厨

「なるほど、増田さん。この一年の安倍政権を総括するとどういう感じでしょう」

増田

「なんか従来のね、これまでの政権の2、3年分の成果をいっぺんに全部積み上げたと。株価がまさかですね、倍まで上がってると、1万6千円狙えるところまでね、と言うことは少なくとも昨年の10月くらいは誰も予想してなかったんじゃないでしょうかね。確かに6年前一度総理にお就きになって結局一年で退陣をした、私、菅総務大臣の後を引き継いだ形でそこに関わってるんですが、だからここ一年見ててですね、そこでの失敗をプラスに変えると言うか、一度地獄を見たってことが極めてこの安倍政権の一年間の安定感に繋がっている。そういう経験をしたから今回は大丈夫だとプラスに変えたというのが大きかったでしょうね」

御厨

「菅さん、どうなんでしょう。やっぱり一番気を付けられた事は何でしょうか」

「とにかく新しい政権スタートしてですね、国民と約束した事はひとつひとつ誠実に実行に移していこうとそこは非常にですね、気をつけてましたね。あとは第一次安倍内閣というのは、あれもやろうこれもやろうというですね、ある意味では肩に力が入っていたのかなという反省はありました。ですから、目標を決めて、そこにひとつひとつ着実にですね、進めて、わき目も振らずに走り続けてきた一年かなと思いますね」

御厨

「なるほどね、増田さんから見て今後大事なポイントって何でしょう」

増田

「やはり総理もご自分でおっしゃってるようですけどね、経済が、まだこれからですね、もっともっと成長戦略を作り出していく必要がありますよね。ですから国民が一番何を期待しているかということにきちんと寄り添って行う。それはやっぱり経済だと思いますね。所得をアップしていくということに全力投球して欲しいなと思います」

御厨

「同じことになりますが、菅さんは今後大事なポイントってどうでしょう」

「やはり経済だと思いますね。やはり経済というのは国力の源ですよね。やはり強い経済があって初めて社会保障も充実させることが出来ますし、財政再建も出来るわけですよね。それとやはり安全保障も外交も強い経済があると。そこは極めて大事だと思っていますんで、とにかくこのアベノミクスと言われる3本の矢を私たちは打ち放って、今増田さんも言われましたけど、株価も倍近く上昇してきていると。そこは気を緩めずにしっかりと経済の軌道に乗せることが出来るように対応していきたいと思っています」