「そうですね、この円安の進行ということに関して言えば、ひとつ今、お話に出てました生活圧迫と言う面がありますし。それは別に個人だけじゃなく企業も実は輸入コストが上がるという問題があって、それをなんとか相殺してコストを抑え込もうとすれば、企業は実は賃金を抑えていかなくてはいけないということになるかもしれない。という大きな落とし穴がこの円安政策にはあるわけですけれども、それはそれとしてですね、この102円台突入というふうな見出しもあります。
これはちょっと既にして円安が危険水域に私は入ってきたんじゃないかと思いますね。どんどん、これはむしろ囃して円安というよりは円がいつ紙屑になるか分からないから、ちょっと円からは逃げておこうという、円からの逃避の動きもちょっとでてきていると、いうふうに思います。
ですからこの調子でいきますと、本当に経済の力学から言えば何の根拠もない歯止めなき円安の中で、為替市場が大混迷に陥っていくと。いう、ちょっとその兆しが早くも見えてきたっていうことではないかなと思いますね。
チーム安倍としては、これをすごく『どうだ!』っていう感じで言っている風情を示しているわけですが、彼らも内心はちょっと心配になってきている面もあるかもしれない。というか、彼らに物事が分かっていれば、この辺で心配し始めるところだと思いますけれども、そういう非常に多くの問題を含んだ市場の展開になっているという感じだと思いますね」
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