「あの、特区っていうのは、こう色々副作用があるかもしれないことを実験的にね、どこかでやってみて、よければ全国展開しようという。こういう考え方がひとつあるんですよね。ですから、国民が望んでいることだけど中々実現できないことを、もっともっといろんなアイディアを入れてですね、やるっていう。それは私すごく意味があると思うんですが、一方でですね、格差をつける制度であるわけですね、特区は。他では認めないけれどここでは認める。
ですから私は、今、野中先生がおっしゃったように、特に税っていうのは非常に公平性が求められること。それを大阪だけで、まあこれはひとつのアイディアでしょうけども。大阪だけで法人税をガタっと減らすというのは、これはやっぱり国民的な議論をしたら到底耐えられないんではないかというふうに思うんですね。ですから、なにが特区で実現できるのか、最終的に国民一人ひとりにその果実が帰着するようなですね、一部の人たちだけにその果実が行くようなことがあっては絶対実現できないだろうと思いますね」
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