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過去の放送 出演者 時事放談「サロン」 テレビプロデューサーの日々
 
 
第四二八回('12年12月16日 放送)
 「衆議院選挙の投票日」 
 ゲスト: 武村正義 氏 / 増田寛也 氏

御厨

「今回の選挙、これから投票に行くということで、ポイントは何でしょうね」

武村

「とにかく各党は、目先のバラ色のスローガンの競争に終始している感がありましてね。国民にとっては本当に幾ら一生懸命テレビ番組を見ていても、各党の演説を聞いていても、比較しようがないし、わからないですね。つらいことは言いません。目先の、例えば原発と消費税とTPPが一つの話題になっていましたけど、じゃあ人口減少とか財政赤字とか格差の拡大とか、こういうより深刻な問題はあまり語られていないとか、そういう矛盾が出ています」

「でも私は、それでもその中の政策を比較しながら、政策と並行してプラス人物も――政党ですから人物が固まっていますが、メンバーの人柄、人物像にも目を向けて、総合的に有権者は判断していただきたいと。政策と人物というか、両面からアプローチしてほしいと思います」

御厨

「なるほど。増田さん、今回の選挙ポイント、どう見たらいいですかね」

増田

「何をするかというよりも、ここの政党は言っていることをどうやって実現するつもりなのか、見きわめる力が求められるのではないかと思います。その手がかりになるのは、やはりその人が今までどうだったのか、新しい政党もそれから政権党も野党もいろいろあると思うんですが、そこにいる人たちを、じっと見ていると何となく手がかりがつかめそうなので、その人たちが言っていることがどういう形で実現されるのか」

「あともう一つは、多くの政党が出ていますけれども、これからはいろいろな政党が話し合いで合意をして決めていくという場面も多くなると思います。一体どういう党とどういう党が一緒になって政策を実行していくのか。そういうことも考えて投票していく必要があると思います 」