「不誠実のきわみだったという、すごく悲しくて残念な思いも込めながら、こんなに私、腹立てたのは久しぶりですよ。こんなことがあっていいのかということですね。
新しい具体的な提案があるということで党首会談をやっているんですと。何ですかと聞いたら、何もない。新しいものも、具体的なものもない。忘れないでください。私たちは『解散、解散』と言っているのではない。総理が政治生命をかけるとおっしゃった『税と社会保障の一体改革』。本来公約違反なんだからその場で信を問うべきところ、近いうちに国民に信を問うという総理の発言があったので、谷垣総裁は、それを信じて合意をされた。その後、衆議院本会議では民主党から大量の造反が出て、民主党だけでは成立しなかった。私たちがあそこで賛成しなければ、あそこで倒れています。だけど私たちは約束を守らなきゃいけないということで、3党合意、税と社会保障の一体改革が成立した。
それが成立したら、『近いうち』というのは、もうどうでもいいんですか。総理から発言があったのは『重く受けとめています』『責任はわかっています』。近いうちに信を問うというのは、我々に対する約束だけじゃないです、『国民に信を問う』と言ったんですよ。そこまで言いますかと、そこまで不誠実ですかと。私は、野田さんはそんな人だと思っていなかった。これほど私は腹を立てたのは初めてのような気がする
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