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第三九六回('12年4月29日 放送)
 「小沢一郎の逆襲が」 〜どうする野田総理〜
 ゲスト: 増田寛也 氏 / 浜矩子 氏

御厨

「相当厳しい。しかも理由が、政府や党の運営の仕方がだめ、指導力がない、直截的になってきたわけですよ。この辺、増田さんはどうごらんになります?」

増田

「今回の判決を受けた野田内閣の対応次第では10%台に落ちるのではないか。これは恐らく、具体的な運営、指導力がないというよりは、原発の再稼働問題が影響していると思うんですよね。

これに小沢判決が出て、幹事長の仕切りに従って漫然と党員資格停止を解除するなんていうことがつながっていけば、あの政治生命をかけると言った発言は何だったのということになりますので、私ども何にもできない、そういう内閣は。野田内閣の支持率を上げるとかいうことじゃなくて、自分の言葉、政治生命をかけるということにほんとにしがみつくような形で、しゃにむにやるということでしか支持率を維持することはできない。上げることは難しいかもしれないけど、維持することすら難しいと思います」

御厨

「どんどん落ちるという、そういう感じですね。これ、浜さん、どうでしょう」

「そうですね。まず、たとえ支持率ゼロになっても、やるべきことはやるというぐらいの姿勢が本質的には必要なんだと思います」

御厨

「なるほど」

「運営の仕方が悪い、指導力がないという世論の指摘はものすごく的確ですよね。国民はみんなすごくよくわかっているということがここに示されている。だから、やっぱりこのメッセージはちゃんと受けとめなければいけない。

野田さんって、歴代の日本の総理大臣の中では相対的に普通の人に近い感じのまともさがほの見えるというか、それなりに見える人なのに、こういうところに追いやられていってしまうということに非常に悲劇性を感じます。ほんとに民主主義の危機と戦っているというような気概を持って今の自分の位置づけを考えてほしいと思いますね」