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第三九二回('12年3月25日 放送)
 「『修正しても反対』では・・・」
 ゲスト: 藤井裕久 氏 / 野中広務 氏

御厨

「野中さん、いかがでしょうか。(小沢さんが)修正しても反対するというのは」

野中

「これは小沢さんの脅し文句で、必ずこの人がしゃべったときは、公判の開かれたときですよ。だから、検察で挙げられた問題で公判が開かれる日の前日か、あるいは後か、この人が発言するのはだんだんエスカレートしていくけれども、法廷に立って、そして自分の裁きが行われる、そのときに自分の存在感を見せておかなければ、周囲におる若い何も知らない人たちが動揺する。そういう意味で、彼の存在感を見せようとする茶番劇ですよ、私に言わすと」

御厨

「それをまた今回もということですね」

野中

「そうです、そうです」

御厨

「なるほどね。藤井さん、国債は国内で消化していて、せっぱ詰まっていないと。これ、どうでしょう」

藤井

「これは、私は違うと思っております。国内で消化しているのは事実です。しかし、メガバンクの中には、もうこれで消費税が通らなかったら、いよいよ南ヨーロッパだと。だから売ると。つまり持っている人が売る。ギリシャはよその国が持っていたという面も多いんですが、確かに日本は、日本の金融機関を中心とする日本人が持っていた。しかし、メガバンクはもはや売ることも研究の対象に入れている。私は、消費税が失敗したら、これは完全に売りに入ると思います」

御厨

「なるほど。野中さん、どうでしょう」

藤井

「そうだと思いますよ。しかし、自分のシンパがだんだん減っていく、遠のいていくのを、彼は、こういう強い発言をすることによって存在感をちゃんと彼らに伝えていく。そういうことで利用しているだけにすぎない」