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第三八四回('12年1月29日 放送)
 突入「大波乱国会」
 ゲスト: 前原誠司 氏 / 石破茂 氏

― 増税」、そして政治家が「身を切る」話は…

御厨

「伺っておきたいのは定数削減です。これも、比例区80減と言ったまま膠着状態ですけども、前原さん、どうされます?」

前原

「我々の考え方としては、0増5減、これは小選挙区。そして、比例については80削減すると。今は小選挙区比例代表並立制ということでありますが、さまざまなバリエーションの中で各党が合意をして、やはりこれは私は成立をさせるべきものです。

繰り返し申し上げているのは、この消費税の問題があるので、カモフラージュというか、アリバイづくりで法案は出した、だけども通らなかったではいけないと思うんですね。具体的に野党との合意の中で削減ができる案を見出して、そして実際に国民に、政治家がまず隗より始めたということをお見せすることが大事だと思います」

御厨

「なるほど。石破さん、どうなんですか。これ、協議というか、話し合いって進むんですか」

石破

「進めなきゃいかんでしょう、これは。とにかく消費税の増ということで国民にご負担をお願いするわけで、そのときに国会議員の数を削り、歳費を削っていかないでどうしてお願いできるんだという、もう当たり前の話なんですよ。ただ、そのときに考えておかなきゃいけないのは、どうすれば国民の考え方というものをできるだけ忠実に反映できるかしらということは留意しなきゃいけないので、比例をばさっと削るということになると、ますます小選挙区制の51対49なら51がすべてだというのが強く出てきちゃうわけですよね。それって本当によかったんだろうか。私は今の並立制をものすごい推進してきた立場として、これでよかったのかなという思いはあります。

そこのところに留意もしながらも、留意してるのに、ごたごたごたごたいつまでも議論してたらば、それはできないです、税制改正は。そこはもう期限を区切って、このときまでに結論を出すという強い意志を与党も野党も持たなければいかんです。それで消費税増はお願いできない。私はそう思いますね」