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第三七九回('11年12月18日 放送)
 「決められない野田総理に告ぐ」
 ゲスト: 武村正義 氏 / 浜矩子 氏

― 野田総理の“師走”外遊に…

武村

「とにかく今、TPPもありましたけども、加えて『社会保障と税の一体改革』というこの国最大の内政問題を取り仕切っている大将ですからね、野田さんは。年内に素案をまとめるということを約束していて、こんな年末の、予算だけでも大変な時期ですよね、5日間というのは」

御厨

「と思いますね」

武村

「この間留守にして、『税と社会保障の一体改革』は一体どこに行くんだろうと、まずそれ心配になりますね」

御厨

「なるほどね。浜さん、いかがですか」

「そうですね。何で行くんですかね、そもそも、という感じがよくわかりませんし、何かやっぱり耐えられなくなったから年末ちょっと気分転換に出かけていくみたいな、あたかもそんな雰囲気ですよね」

御厨

「見えちゃう」

「見えてしまいますよね。そういうふうに見えてしまうところに今大きな問題があるので、来られるほうもちょっと戸惑ってるんじゃないかなというような気がしますね」

御厨

「ああ、確かにね。武村さん今おっしゃいましたけど、消費税もいろんなものがある。これは武村さんが現役の政治家であられたときのご経験からいうと、こういうときは総理はやっぱり日本にどんと構えている、それが普通」

武村

「いや、そりゃそうです。ましていわんやこの問題は総裁選、いや、代表選からずっと一貫して野田さんの最大の公約ですからね、それが正念場を迎えているわけですから、しかも党内はあんまりスムーズにいってないというか、けんけんがくがくというよりも何か足を引っ張る勢力が伸びてるしね、野党も協調的じゃないし、何か四面楚歌のような悪い状況の中ですから、そんなときに5日間も留守にする余裕がどこから出るんだろうと。よっぽど野田さんって太っ腹なのか、よくわかりません」