「関税ゼロというか、できるだけこのグローバリゼーションの時代には、やっぱりバリアフリーの貿易をするのが自分の国の利益につながるという考え方ですよね。で、世界がもっと自由になれば世界全部が繁栄するというのが、アメリカ人の多くの考え方だと思うんですよ。ですから、TPP、TPPでもう日本では騒いでるんだけれども、ある意味でTPPの問題ではなくて、日本が今の世の中でいろんな国との経済関係をもっと拡大するんだったらどうすればいいのかという、その議論が必要なんですよね。
ですから、僕は日本の農業にしてもね、もっと自信を持ってもいいと思うんです。昔ね、サクランボのことで、アメリカのチェリーが日本の市場に自由に入れたらサクランボ産業が全部だめになると言ってたが、全然そうならない。米だって、自由にほかの国のお米が入れても、やっぱり日本人は米のおいしさを一番わかってる国民だから、ほかの国の米が来てもね、値段が何倍も高くてもね、やっぱり日本の米を食べたい。
あとは日本の米を外国に輸出する、こういうことは十分ありますよ。今、中国でも買ってる人もいますもん、果物とか。そういうような日本の農産物でも、ちゃんと抜本的な改革をしてやれば、その中で輸出もふえるし、輸入に対しての競争力も結構残る可能性は大いにあると思う。だからもっと日本人は自信を持って、もっとこの市場をオープンにすれば国がもっと繁栄する、僕はそう思ってます」 |