「私は、選挙なんていうのは話にならないと思っておりますよ。まず、この不信任を出したこと自体も話にならないし、これも話にならない。つまり、今何が大事かということを政治家たちは、各党を通じて知らないんじゃないかと私は思っているんですよ。今大事なことは復旧・復興の話であり、経済の話であるわけです。さらに、私たちがやっているので言いにくいけど、社会保障の一体化の問題、こういうことが一番大事な話なのに、こんなことをやるのがまずおかしいということと、幾つかの例を言いますよ。
日本は戦前から戦争には、みんな選挙をやっているんですよ。日清戦争、日露戦争、第一次大戦。ところが関東大震災のときはやってないんですよ。前のときは昭和(大正)9年に選挙をやったんです。そうすると、4年目が大正13年なんですよ。ところが12年にこの事件が起こったんですよ。もう3年もたっていますね。でもやらないですよ。そして任期満了の大正13年にやっているんですよね。つまり災害のときにこんなことをやるというのはあり得ないんですよ。
それからもう一つは、私は、小泉さんの選挙というのは、要するに郵政のワンパターン選挙でしょう」 |