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第三五四回('11年6月19日 放送)
 「政治とケジメ」

 ゲスト: 渡部恒三 氏 / 武村正義 氏

御厨

「恒三さんはどこまでこなしてやめるべきだと思いますか」

渡部

「やっぱり今みんなが考えなくちゃならないのは、この国が生きるか死ぬかの一番大事なときに、一番国民の皆さんから政治が信用されない、国が滅びるか滅びないかの大事なときに政治が混迷している。ですから、やっぱり国民から政治が信頼されなければ、どんな頭のいいやつがうまいことを言ったって、国民から政治が信頼されない。

つまり来週、各社で世論調査するでしょうけど、それに対して『菅内閣は続けろ』という国民の支持が多ければ続けていいし、『できるだけ早くやめてくれ』という国民の世論ならやめていただくし、私は国民の皆さんの世論に従う」

御厨

「なるほど。武村さん、どうなんでしょう。ここに来ていろんな動きが、状況が動いている中で、やっぱり菅さんはどこまでやれるんでしょうかという」

武村

「やっぱり参議院がねじれていますから、民主党が多数を持っていませんから、そういう意味では法案が参議院で通るか通らないかということが大変大事なポイントですね。だから2次補正まで、あるいは3次補正まで菅さんがやりたいと思っても、御厨先生がご苦労されている復興債とか、あるいはそのための増税とか、そういう中身は当然3次補正には入ってきます。これは避けられません。

そうするとそれはやっぱり税法の改正とか法律の案件になってきますから、野党が賛成しなければ3次補正は通らないと。予算は通っても予算関連法案が通らないことは目に見えていますから、できないことまでチャレンジするよりも、私はそれまでに、ですから2次補正を通して、それから特例債を通る見込みを立てて」

渡部

「ああ、寛大なんだ、あんた。なあ」

武村

「うん。そして、そのためには子ども手当の見直しがありますが、その段階で潔くさわやかにきっぱり引退されるのが友人としても一番いいですね。菅さんにとっては一番いいやめごろだと思いますね」