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第三五二回('11年6月5日 放送)
 こんな時に「不信任騒動」。そして「玉虫決着」で反発

 ゲスト: 渡部恒三 氏 / 武村正義 氏

御厨

「さあ、それでね、恒三さんに伺いたいんだけど、今度の総理大臣、仮に今度かわる、まあいずれかわるんでしょう、そのときはどんな総理なんでしょう。そのどんなという意味は、復興までをやる、まあちょっと選挙管理内閣になるのか、それともその後も含めた本格内閣になるのか、これはどうなんでしょう」

渡部

「要するにその以前に、やっぱりもうトロイカ体制というか、今の小沢、鳩山、菅の時代は終わったと。次は7奉行の時代ということは間違いないし、要するに新しい若い人の時代だと。まさに民主党が本当の民主党内閣になるときだと」

御厨

「武村さんはどうですか。今言われたトロイカについて」

武村

「いや、トロイカはこの局面でもう卒業してほしいというか、終わりにしてほしいですね。民主党の若い連中は皆それをひそかに願ってますよね。

問題は、しかし、ポスト菅はまた民主党の中から選ぶのかという、多少私はちゅうちょがありますね。数から言えば民主党なんですけどね、これだけ問題を起こした民主党、やっぱり憲政の常道も考えると野党に一歩譲るのも、野党に一歩譲って、総理大臣を野党に譲って民主党が副総理について、そしてしばらくこの2年間のきっちり総反省して、あのマニフェストも含めて何がよくなかったのか、そこをくっきり反省をして、そして再出発、出直しをしてもらいたいな。そのほうが民主党は生き生きと元気に再出発ができるかなあと。ずるずるこのまま数でまた内輪でだれかを決めて、野党はそのまま野党に追いやってぎりぎりの綱渡りをしたんでは、政治がうまくいくだろうかと」

御厨

「なるほど」

渡部

「いや、非常に奇矯な意見です、今の話は。私も今のようなことを考えとった」

御厨

「ああ、なるほどね」

渡部

「この前、予算委員会で菅君に言ったんですがね。あのころは私はオールジャパンキャビネット」

御厨

「あ、そうおっしゃってましたよね」

渡部

「やっぱりこの災害対策でもう自民党だ民主党だなんて言ってるときじゃないと。共産党まで一緒にやろうと」

御厨

「ええ、そうですね」

渡部

「そのときに菅君に、『君、電話で谷垣君に入閣なんて、それは政治知らず。あのとき君は自民党本部に行って、谷垣の前に手をついて、「日本のためです。国難を打開するためです。あんた総理やってくれ」と。「そうすれば、私副総理としてお仕えします」と言えば、谷垣だって「はい」なんて言わない。「やっぱり総理はあなただ」』」

御厨

「はい」

渡部

「うん。『私副総理で仕える』と言うね。それを電話でやったんじゃあって文句言ったんですがね。
やっぱり、今、武村さんからもありましたように、もう民主党だけでなく、自民党なりそのほかに有能な人がおったらそれを総理に担ぐぐらいの政治をやらなきゃ、この危機、国難は打開できません」