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第三五〇回('11年5月22日 放送)
 「メルトダウン」に「言い訳」。そして、政治は「駆け引き」
 〜会期末まで「1カ月」〜

 ゲスト: 藤井裕久 氏 / 石破茂 氏

御厨

「週明けから本格審議が始まる復興基本法案、石破さんは提出者としてポイントは何だと」

石破

「ポイントは二つあって、一つは復興院、復興庁でも何でもいいんですけど、いろんな権限を束ねる形のそういう組織を期間限定でつくりましょうということが一つあります。そしてもう一つは、これが実施権限まで持つかどうか。つまり、多くの県をまたぐわけですから、そうすると全体を見渡して実行する権限というのがなければいかん。市町村と並んで、両方がそういう権限を持つべきだというのが一つ。もう一つは復興にはお金が要ります。願望だけでは復興しません。そのお金をどうしますか。そして、どのように集めて、どのように返しますかという道筋はきちんとつくらないと。これが私たちの法案のポイントです」

御厨

「藤井さんはどうでしょう。自民党案に歩み寄れますか」

藤井

「まず、基本で相当一致しているところがあるんです。私は前回ここで石破さんと一緒に得出たときに、復興院ですか、それについては必ずしも賛成でないと申し上げたんです。これは、帝都復興院、後藤新平のときの話です。関東大震災のときです。これも本当に半年でやめたんですが、私は一部の人のように失敗だからというよりは、そういうふうに権限を集める仕事は長くできないんですね。ですから、半年で大体一つのことをクリアしたということだったと思います。したがいまして、石破さんの党の考え方というものは、私どもとしても、この点について十分これから国会の場で議論していこうということになっております」

御厨

「石破さん、2次補正というのは秋の臨時国会でいいんですか」

石破

「いけません。絶対だめです」

御厨

「どうでしょう、藤井さんは」

藤井

「内容によるということをさっき申し上げました。復旧だったらやらなきゃいけない、復興だったら、この後1カ月の間にやれというほうが間違いです。復興とはもっと根本的な、御厨先生がやっておられるああいう話に基づいて、全体の姿とそしてどれを財源とするのかということをやるのが基本的な問題であって、復興をあと20日でやれということ自体がおかしいと私は思ってます。復旧ならいいです」

御厨

「そこは切り分けるということですか」

藤井

「はい、そうです」