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第三四八回('11年5月8日 放送)
 「負けるな日本」
 〜国難を乗り越えるためには
   明日から何が起きるのか〜
 ゲスト: 武村正義 氏 / 増田寛也 氏

御厨

「1次補正には全党賛成ということで、これは急いで処理しなくちゃいけないということが背景にあるわけですけども。それでもまあ、瓦れきの処理ぐらいまでですね。増田さん、これはどうなるんでしょう、この後」

増田

「必要最小限ですね、これは。ですから、すぐに2次補正で、もっと将来につながるような予算を考えて入れて、成立させるべきじゃないでしょうか」

御厨

「なるほど。武村さん、2次補正の目玉って何になるんでしょう」

武村

「とにかく復興ですから、やっぱり産業基盤を確保することやら、それからインフラもありますけども、やっぱり思い切ったまちづくり、新しい希望がわいてくるようなまちづくりをしてほしいですが、やっぱり財源が心配ですね」

御厨

「財源、ああ」

武村

「だからもう、災害総額が20兆とか25兆と言われますから、第2次補正も相当な額になることはもう避けられません。問題は、金がありません。我が日本国は大赤字です。で、金はどうするかというと、当座やるのはやっぱり借金しかないなと。臨時の借金しかないじゃないかと。しかし借金も、公債も増税も、どっちもやっぱり国民負担なんですよ」

御厨

「うん、それはそうですね」

武村

「増税のほうがある意味では正直で、今の世代が負担しようというのが増税です。国債でやれというのは、子供や孫の世代に払わそうという」

御厨

「そう、しょわせる」

武村

「ずるいんです。どっちも、だから、しかし国民負担には間違いない。だから、それを前提にして議論を詰めていってほしい。私は、公債発行を覚悟して、数年ぐらいでその国債を何らかの国民負担で償還するという方針が一番いいと思います」

御厨

「なるほど。増田さんはどう思われますか」

増田

「私も全く一緒ですね。建設国債、赤字国債、いずれにしてもそれで手当てをして、間をあまり置かずに税金で処理をすると。それは所得税、消費税、いろいろあると思いますけど、そこはいろいろ議論を尽くせばいいと思います」