「うーん、そうですね。おっしゃるとおりで、『大丈夫だ、大丈夫だ』と言われれば言われるほど大丈夫じゃないんじゃないかというふうに思う。そういうところがわかっていないところが驚くべきことですが、これは情報の発信ということの意味が誤解されているような気がします。これはやっぱり情報の共有だと思うんですよね。情報と認識の共有。同じことを同じ危機感を持って見ているということが、政策に関する責任者たちも、一般市民たちも。
ですから、パニックするんだって一緒にパニックすればいい。ちょっと言い方では語弊がありますけれども、やっぱり怖いものは同じような程度に、同じような認識で正確に一緒に怖がっているという、そういう感覚が持てれば、この聞いているほうとして、ほんとに大変な事態だけど、この人たちに任せておけば結果的には大丈夫かもしれないというふうに思えると思うんですが、要するにこの言いわけ、責任回避というものが非常に前面に出ている感じがするんですね。
説明責任というのは、別に言いわけをすることではないのであって。我々も別に責任追及をしようと思って見ているわけではないので、やっぱりこの事態を本当に共有していくという思いに立って物を言ってもらいたいというふうに思いますね」 |