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第三四一回('11年3月6日 放送)
 「窮地!“菅政権” 始動!“ポスト菅”」
 ゲスト: 野中広務 氏 / 増田寛也 氏

御厨

「野中さん、例えば今言った子ども手当ですね。これは何だか混乱しそうですけども、どういうふうにしたらよろしいんでしょうかね」

野中

「やっぱり、これは児童手当をやかましく言われた公明党さんがこのままほっておいたら幾つかの矛盾点が出るし、子ども手当そのものが減ってくるわけですね」

御厨

「はい」

野中

「配偶者控除等が実質被害を受けるわけですから、ここらあたりを出口にしながら公明さんと、その立場立場で予算委員会は予算委員会、政調は政調で話し合いをして、せめて今の児童手当の受給者が損をする、そういう状態にならないような選択をしていくべくではないかなと」

御厨

「なるほど」

野中

「また、そこにあんまりつけ足した子ども手当を何かいじくることよりも、ほかの発想で新しい施策を、例えば今、子ども手当よりも必要とされているのは保育所とか乳幼児の施設ですね」

御厨

「そうですね」

野中

「こういうところをふやすことで折り合いがつくと公明党さんのメンツも立っていくんではないかなと。そういうことを自民党もやったらええと思いますけれども、やっぱり、自分とこがやったんだと思ってる公明さんの、この児童手当を突破口にする以外にないんじゃないかなと思いますがね」

御厨

「なるほど。増田さん、この関連法案の行方というのは、どう見ておられます」

増田

「特例公債法案が一番最後に残るでしょう。これは一番深刻ですよね」

御厨

「そうなんですね」

増田

「6月まで何とかやりくりできると言ってますけど、それじゃ間に合わないんで。いずれにしても、統一地方選挙がありますので連休明けまではとても動かないでしょうから。税法も4月1日から国民生活に影響が出るような関税定率法とかいろいろありますから、少なくとも国民生活に悪い意味で影響が出ないような、つなぎでも何でもいいですからきちんとやること。

それから今、野中先生がおっしゃったように、私も、子ども手当は公明党さんの言うことを思い切って丸のみするしか、国政のレベルでは解決策はないと思いますが、その後、実際に実行する自治体が保育所の定数の問題とか、いろいろ問題提起してたんですが、民主党は長妻さんのときから制度設計を全く話してないんですよね」